今や世界を代表するサッカー選手にまで登りつめたブラジルのネイマール選手。ヨーロッパでプレーする前にはブラジルの名門サントスに所属し、数々の伝説を築き上げてきました。
そこでこの記事では、ネイマールがサントスでプレーしていた2011年にブラジル留学をしていた僕が、ネイマールがサントス時代に築いた栄光、伝説のゴール3選をご紹介します。
何かとバッシングを受けることも多いネイマールですが、サントス時代の活躍を見ればいかに伝説的なプレイヤーかが感じられますので、サッカーファンは必見です!
ネイマールがサントスに入団するまでの経歴
1992年2月、ネイマールはサンパウロ郊外にあるモジ・ダス・クルーゼスという街で生まれました。間もなく家族はサントスへ引っ越し、ネイマールは幼少期のほとんどを港町サントスで過ごすこととなります。
ネイマールの経歴 1:サントスユース時代
ネイマールが初めてサッカークラブに所属したのは、1998年(6歳の時)に加入したポルトゥゲーザ・サンチスタ(Portuguesa Santista)というチーム。2003年(11歳の時)に、同じくサントスにあるサントスFCのユースへ入団することとなります。
サントスFCに入団すると一気に頭角を現したネイマールは、15歳の時に月収10,000レアル(約20万円)、16歳の時には月収25,000レアル(約50万円)を既に報酬として受け取っていたと言われています。
サントスユースでは、後にトップリーグで共に戦うガンソともプレーしていたよ!
ネイマールの経歴 2:レアルマドリードとの契約破棄
ネイマールは14歳の時に、憧れでもあったレアルマドリードでテストを受けるべくスペインへ渡ります。テストに合格したネイマールですが、ネイマール放出を恐れたサントスは100万レアル(約2000万円)を支払い、サントスでプロデビューするようネイマールに懇願。
それを聞いたレアルマドリードの会長は「まだそこまで払う価値はない」と考え、ネイマール獲得を断念したと言われています。
ネイマールの経歴 3:サントスでプレーしたのは5年間
サントスユースで力を付けたネイマールは、2009年3月、17歳にして遂にサントスFCのトップチームでプロデビューします。サントスFCのトップチームでは、2009年から2013年までの5年間プレー。
この5年間でネイマールは数々のタイトルをほしいままにし、2013年には約5700万ユーロ(約75億円)の移籍金で、スペインの名門バルセロナFCへ移籍しました。
サントス時代のネイマール | チーム成績とタイトル
ネイマールがサントスでプレーしていた5年間で、サントスは数々のタイトルを手にしました。特に2011年の南米選手権(Copa Libertadores)制覇は、1963年以来、約50年ぶりの快挙となりました。
ネイマール在籍時のサントスの成績&タイトル
ブラジルリーグ (Campeonato Brasileiro) | サンパウロ州選手権 (Campeonato Paulista) | ブラジルカップ (Copa do Brasil) | 南米選手権 (Copa Libertadores) | |
2009年 | 12位 | 準優勝 | ベスト32 | – |
2010年 | 8位 | 優勝 | 優勝 | – |
2011年 | 10位 | 優勝 | – | 優勝 |
2012年 | 8位 | 優勝 | – | ベスト4 |
2013年 | 7位 | 準優勝 | ベスト16 | – |
サンパウロ選手権ではコリンチャンス、サンパウロFC、パルメイラスといったライバルを押しのけ、3連覇を成し遂げました。
南米選手権(コパ・リベルタドーレス)制覇
2011年、サントスは南米No.1のクラブを決める南米選手権(コパ・リベルタドーレス)で、約50年ぶりとなる優勝を果たしました。クラブワールドカップでは、ヨーロッパ王者のバルセロナと対決。結果は0-4の大敗でしたが、これが大きなきっかけとなりネイマールは2年後にバルセロナへと移籍することとなります。
サントス時代のネイマール | 個人成績とタイトル
続いて、サントスでの5年間でネイマールがあげた個人成績やタイトルをご紹介します。ネイマールの存在がいかにサントスにとって大きかったかが感じられるでしょう。
サントス時代に記録したゴール数
ブラジルリーグ (Campeonato Brasileiro) | シーズン通算成績 (その他の大会含む) | |
2009年 | 10得点 / 33試合 | 14得点 / 48試合 |
2010年 | 17得点 / 31試合 | 42得点 / 60試合 |
2011年 | 13得点 / 21試合 | 24得点 / 47試合 |
2012年 | 14得点 / 17試合 | 43得点 / 47試合 |
2013年 | 0得点 / 1試合 | 13得点 / 23試合 |
2012年には47試合で43点という驚異的な数字をマーク。2013年5月に、バルセロナへの移籍が正式決定したよ!
南米年間最優秀選手賞を2度受賞
サントスを南米王者へと導いた2011年、47試合で43得点という驚異的なゴール数を記録した2012年には、ネイマールは2年連続で南米年間最優秀選手賞を受賞しています。
これはヨーロッパのバロンドールのような賞で、過去にはベロン(アルゼンチン)、ロナウジーニョ、テベス(アルゼンチン)といったスーパースターたちが受賞しています。
年間ベストゴール「FIFAプスカシュ賞」受賞
2011年には、ブラジルリーグのフラメンゴ戦で決めたゴールが、FIFAプスカシュ賞に選出されました。これは世界中のプロサッカーで最も美しいゴールに送られる賞で、過去にはハメス・ロドリゲス、クリスティアーノ・ロナウド、イブラヒモビッチなども受賞しています。
ネイマールがサントス時代に決めた伝説のゴール3選
ネイマールはサントスに在籍した5年間で、全部で136ゴール(225試合)を記録しています。ここでは中でも特に「伝説」とされるゴールを3つ厳選してご紹介しましょう!
ネイマール伝説のゴール 1:フラメンゴ戦
ネイマールがサントス時代に決めた伝説のゴールと言えば、やはり2011年のフラメンゴ戦で決めたゴール。先ほどご紹介した通り、このゴールは「世界で最も美しいゴール」として、2011年のFIFAプスカシュ賞にも輝きました。
当時のフラメンゴは、ロナウジーニョを筆頭に分厚い中盤が魅力だったチーム。強豪フラメンゴをいとも簡単に切り崩した20歳のネイマールは、ブラジルに「スター誕生」を確信させました。
ネイマール伝説のゴール 2:インテルナシオナル戦
同じく「伝説」の呼び声高いのが、2012年の南米選手権(コパ・リベルタドーレス)のインテルナシオナル戦で決めたゴール。この試合、ネイマールはハットトリックを達成しますが、2点目は強豪インテルナシオナルのディフェンス陣もお手上げといった感じのゴールでした。
ネイマール伝説のゴール 3:サント・アンドレ戦
3つ目にご紹介するのは、2010年、サンパウロ州選手権のサント・アンドレ戦で決めたゴール。まだスーパースターではなかったネイマールにとって、このゴールは「伝説の始まり」をブラジル中に告げるゴールとなりました。
サントスの至宝ペレも認めた「後継者」ネイマール
ブラジルサッカーにとって「王」と言えばペレですが、ペレも現役時代はサントスでプレーした選手。同じサントスから生まれたスーパースター・ネイマールを「後継者」として認めており、過去には「私を超える可能性も十分にある」とコメントしています。
バルセロナ、パリサンジェルマンではゴールを量産する一方で、何かとネガティブな話題を呼ぶことも多いネイマール。しかし、サントス時代の伝説を含め、世界最高峰のサッカー選手であることは間違いありません。
30代のネイマールがどのようなプレーを見せてくれるのか、これからの活躍にも期待しましょう!
ブラジルのサッカーチームについては『ブラジルの有名&人気サッカチーム35選 | 地域別ライバル関係まとめ』を、ネイマールがゴールパフォーマンスで踊っている音楽については『ブラジル音楽の超有名曲7選 | 各ジャンルの特徴まとめ』も併せて参照してください。
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