アメリカやカナダといった英語圏に留学する日本人は年間2、3万人にも及びますが、ブラジルに留学する日本人は数えるほど。
せっかく「ブラジルに留学したい!」と思い立っても、ブラジル留学に必要な情報はなかなか手に入れづらいですよね?
そこでこの記事では、約10か月にわたってブラジルに留学していた僕が、実際にかかった費用も含め、ビザの種類やブラジル留学のメリットなどを詳しく解説します。
これからブラジル留学を検討している方はもちろん、「どこか日本と大きく異なる国で勉強してみたい」という方も、ぜひ参考にして下さいね!
- ブラジル留学って、いくらかかるの?
- 留学費用をおさえるポイントはある?
- ホームステイはどうやって探す?
- ブラジル留学に必要なビザの種類は?
ブラジル留学体験記【期間や都市の概要】
まず最初に、筆者の僕が実際に留学した際の詳細を、大まかにご紹介したいと思います。
- 期間:2011年3月~2012年1月(約10か月)
- 都市:リオデジャネイロ
- 学んだ場所:リオデジャネイロの大学
- 滞在先:ブラジルの一般家庭にホームステイ
- 取得したビザ:学生ビザ
もともと東京の大学でポルトガル語を勉強していた僕は、大学3年生のときにブラジル留学を決意しました。通っていた大学が提携している大学もあったのですが、選んだのは提携のない大学。
ポルトガル語を教えてもらっていたブラジル人の先生に手伝ってもらいながら、何度も何度もしつこいくらいにコンタクトをとり、なんとか入学許可をもらうことができました。
ブラジル人はメールの返信がルーズな人も多く、何度もブラジル人の先生に電話してもらいました。留学が正式に決まったのは、出発の2か月前くらい。ちょうど3.11も重なり、出発前はかなりバタバタしたのを覚えています。
ブラジル留学を考えたら、まず決めるべき3つのこと
「ブラジルに留学したい!」と思ったら、まず最初に考えなければならないことが3つあります。
- 留学する都市を決める
- 目的はポルトガル語?サッカー?
- ホームステイ先を見つけよう
ブラジル留学で滞在したい都市を決めよう!
ブラジル留学を考えている場合は、まずどこの都市を選ぶかが非常に重要です。日本でも東京と大阪が違うように、ブラジルも都市によって大きな違いがあります。
ブラジルは日本より23倍も大きいから、都市が違えば国が違うくらい言葉も文化も違うよ!
僕の場合、留学するのは絶対にリオデジャネイロと固く決めていました!景観が美しいのももちろんですし、サンバやサッカーなど日本人が想像する「ブラジル」が凝縮された街ですので、リオ以外での留学は考えていませんでした。
ブラジル留学の目的はポルトガル語?サッカー?
ブラジル留学の目的は、おそらくポルトガル語とサッカーに二分されると思います。いずれの場合も、どの語学学校またはサッカースクールに通うかを事前に決めておかなくてはなりません。
施設によっては長期滞在ビザに必要な書類を発行してくれるところもあるので、まずは目的に合わせた施設を探す必要があります。
語学習得が目的だった僕は、語学学校ではなく大学で勉強することを決意しました。外国人向けポルトガル語講座をやっている大学も多いので、そういった大学に直接コンタクトをとれば詳しい情報を開示してくれます。
ブラジル留学でのホームステイ先の見つけ方
滞在が決まったら、ステイ先を探さなくてはなりません。と言っても、語学学校やサッカースクールであれば、施設が紹介してくれることがほとんどです。
僕が通った大学にも、留学生を受け入れてくれる家のリストがありました。どの家にしようか迷っていたところ、たまたま一つ上の先輩がブラジル留学時に知り合った家族を紹介してくれたので、結局その家に滞在させてもらうことに。
語学学校やサッカースクールさえ決まれば、滞在先を見つけるのはそんなに難しくないと思います。
ブラジル留学で実際にかかった総費用は?
留学となったら、どうしてもネックになるのが費用のことですよね?が、しかし!ブラジル留学はたぶんそこまでお金かかりません!ここでは僕が実際にかかった費用を公開しますので、よかったら参考にしてください!
- 学費:0円
- コピー代:5,000円程度
- 航空券:160,000円(往復)
- 海外旅行保険:90,000円(10か月)
- 家賃:150,000円(月15,000円×10か月)
- 雑費・娯楽:150,000円(月15,000円×10か月)
総額:約55万円
※金額は目安
※レートは当時の1レアル=約50円で計算(現在は約20円)
欧米諸国に留学する場合は数百万はくだらないと言いますが、ブラジル留学を検討している方は、金銭面についてそんな深く考える必要はなさそうです。と言っても、僕はかなりラッキーだったと思うので、その要因を2つ解説していきます。
ブラジルの国立大学に留学すれば、学費はタダ!
僕はブラジルの国立大学に留学したので、学費は一切かかりませんでした。もちろん日本の大学も休学していったので、学費はトータル0。
語学学校だと月10万以上かかってくると思うので、学費を抑えたい方は国立大学を検討するのもいいかと思います。(日本の大学や教育機関の書類が必要)
学校関係でかかった費用と言えば、教材のコピー代くらい。ブラジルの大学では日本みたいにいちいち本を買わず、必要な本の必要な部分だけをコピーします。大学には「コピー屋さん」なるものがあり、1枚数円程度でした。
ブラジル留学でホームステイするなら、月5万程度
語学学校などに紹介してもらうと、月あたりの家賃は5万円が相場かと思います。ただし家によって家賃は異なりますし、食事の有無もまちまち。
僕がお世話になった家族は、「私たちは家族だから、必要になる生活費だけ助けてほしい」という親切すぎる家庭で、月300レアル(当時のレートで約15,000円)払っていました。
これは周囲の日本人留学生に比べてもかなり破格だったので、もし知り合いのつてなどがあれば、知り合い経由で探すのも良いかもしれません。
ブラジル留学に必要なビザの種類
では最後に、ブラジル留学に必要なビザの種類を2つご紹介します。
ブラジル留学なら学生ビザが基本
ブラジル留学で一番オーソドックスなのは、やはり学生ビザでしょう。学生としてブラジルに90日以上滞在する際には必須となります。
- 申請書
- 写真
- パスポート
- 往復の航空券
- 銀行の残高証明書
- 住所確認書類(住民票や免許証など)
- 無犯罪証明書(各都道府県の警察で取得)
- 戸籍謄本
- 海外旅行保険のコピー
- 現地教育機関への入学(受入)許可証
- 査証料13,400円
※必要な書類や条件は、必ず各領事館の情報を参照してください!
ブラジル留学は、短期ならパスポートだけでOK?
もしブラジルの滞在期間が3か月以内であれば、日本のパスポートだけで入国することができます。(以前までは観光ビザが必要だったのですが、2019年6月に日本国籍向けビザは廃止されました)
また、もし延長を希望する場合は、現地の連邦警察に行けば90日間の延長申請を行うことができます。つまり、申請が許可されれば、ブラジルに約6か月間滞在できることに!ブラジルでのんびり過ごしたい方には嬉しいシステムですね。
※最新の情報は、必ず各領事館の情報を参照してください!
※教育機関に通うことを目的に3か月以上滞在する際は、学生ビザが必要です。
ブラジル留学で、新たな価値観を身に付けよう!
ブラジル留学で得られるものは、ポルトガル語やサッカーといったスキルだけではありません。日本とは何もかもが大きく異なるブラジルに生活することで、日本で当たり前と思っていたことが本当に正しいのか、いろんなことを考えさせられます。
このブラジル留学が人生のターニングポイントとなり、そこからもっと自由奔放な人生を追求し始めました。
若いうちに海外を経験すると、いかに日本が、日本の価値観が狭いかを痛感させられます。その後の人生において貴重な経験になることは間違いないので、迷っているなら絶対に留学したほうが良いですよ!失敗を恐れず、どうか思い切って一歩を踏み出してくださいね。
ブラジル留学の真のメリットは ブラジル留学体験記 | 価値観を大きく覆された10ヶ月 で詳しくお伝えします!
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