日本はもちろん、アジアとしてはじめてのワールドカップとなった、2002年の日韓大会。
2002年5月31日~6月30日にかけておこなわれ、「サッカー王国」ブラジルの優勝(5回目)で幕を閉じました。
当時のブラジル代表を「最強」と呼ぶ声も少なくありませんが、20代以下の若い世代だと「いったい何がすごかったの?」と疑問に感じてしまいますよね。
そこでこの記事では、2002年のブラジル代表を振り返り、以下の内容を解説します。
- ブラジル代表の主力選手5名
- 圧倒的な攻撃力をほこった「3R」とは?
- タレント軍団をまとめあげた監督は誰?
30代以上のサッカーファンなら、懐かしい気持ちになりますよ!
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— 長坂ヒロ@ぶら~りブラジル🇧🇷【ブラジル情報ブログ】 (@kamointheworld) December 3, 2022
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【2002年ブラジル代表】W杯南米予選では大苦戦!
ワールドカップ最多となる5度目の優勝を果たしたブラジル代表ですが、実は南米予選では大苦戦しました。
試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 | |
アルゼンチン | 18 | 13 | 4 | 1 | 42 | 15 | 27 | 43 |
エクアドル | 18 | 9 | 4 | 5 | 23 | 20 | 3 | 31 |
ブラジル | 18 | 9 | 3 | 6 | 31 | 17 | 14 | 30 |
パラグアイ | 18 | 9 | 3 | 6 | 29 | 23 | 6 | 30 |
ウルグアイ | 18 | 7 | 6 | 5 | 19 | 13 | 6 | 27 |
コロンビア | 18 | 7 | 6 | 5 | 20 | 15 | 5 | 27 |
ボリビア | 18 | 4 | 6 | 8 | 21 | 33 | -12 | 18 |
ペルー | 18 | 4 | 4 | 10 | 14 | 25 | -11 | 16 |
ベネズエラ | 18 | 5 | 1 | 12 | 18 | 44 | -26 | 16 |
チリ | 18 | 3 | 3 | 12 | 15 | 27 | -12 | 12 |
2002年の南米枠は4.5枠。
3位のブラジルと6位のコロンビアは勝ち点3しか差がなく、ギリギリの予選通過だったことがわかります。
アウェイでの勝率はわずか2割2分
南米予選の戦績を振り返ると、アウェイで大苦戦していたことがわかります。
- ホーム:7勝2分
- アウェイ:2勝1分6敗
負けの試合だけにしぼると、対戦成績は以下のとおり。
チリ(予選10位)、ボリビア(予選7位)など、かなり格下にも負けています。
日程 | 対戦国 | 結果 |
2000年7月18日 | パラグアイ | パラグアイ 2-1 ブラジル |
2000年8月15日 | チリ | チリ 3-0 ブラジル |
2001年3月28日 | エクアドル | エクアドル 1-0 ブラジル |
2001年7月1日 | ウルグアイ | ウルグアイ 1-0 ブラジル |
2001年9月5日 | アルゼンチン | アルゼンチン 2-1 ブラジル |
2001年11月7日 | ボリビア | ボリビア 3-1 ブラジル |
予選終盤では「あのブラジルが予選敗退?プレーオフ?」とファンの間で話題になったよ。
大苦戦の原因はエース不在
ブラジル代表が南米予選でここまで苦戦した理由は、ずばり決定力不足。
- ロナウドのケガによる長期離脱
- ロマーリオの不調&確執
1998年のW杯フランス大会で活躍したロナウドは、1999年に右ヒザの十字じん帯を断裂。その後2年間は試合に出られない日が続き、ブラジル代表に呼ばれることもありませんでした。
エースとしてチームをけん引したロマーリオは、新任のスコラーリ監督との確執が噂されることに。南米予選後半では得点を重ねるものの、2002年日韓大会の本メンバーではまさかの招集外となります。
この時点では、誰もブラジル代表がW杯優勝するなんて期待していなかったかも。。。
2002年ブラジル代表の基本情報 | フォーメーションは?
南米予選を3位で通過したブラジル代表は、以下のメンバーで日韓ワールドカップ本大会に進みます。
メンバー:ブラジル国内組が過半数
ポジション | 主力度 | 背番号 | 選手名 | 生年月日 | 身長・体重 | 所属 |
GK | ◎ | 1 | マルコス | 73.8.4 | 193/86 | パルメイラス |
〇 | 12 | ジダ | 73.10.7 | 195/85 | コリンチャンス | |
△ | 22 | ロジェーリオ・セーニ | 73.1.22 | 188/85 | サンパウロ | |
DF | ◎ | 2 | カフー | 70.6.7 | 176/74 | ASローマ (イタリア) |
◎ | 3 | ルッシオ | 78.5.8 | 188/81 | レバークーゼン (ドイツ) | |
◎ | 4 | ロッキ・ジュニオール | 76.8.31 | 186/73 | ACミラン (イタリア) | |
◎ | 5 | エジミウソン | 76.7.10 | 185/73 | リヨン (フランス) | |
◎ | 6 | ロベルト・カルロス | 73.4.10 | 168/70 | レアル・マドリード (スペイン) | |
△ | 13 | ベレッティ | 76.6.20 | 179/74 | サンパウロ | |
〇 | 14 | アンデルソン・ポルガ | 79.2.9 | 182/73 | グレミオ | |
△ | 16 | ジュニオール | 73.6.20 | 170/63 | パルマ (イタリア) | |
MF | 〇 | 7 | リカルジーニョ | 76.5.23 | 176/73 | コリンチャンス |
◎ | 8 | ジルベルト・シルバ | 76.10.7 | 185/78 | アトレチコ・ミネイロ | |
◎ | 10 | リバウド | 72.4.19 | 186/75 | バルセロナ (スペイン) | |
◎ | 11 | ロナウジーニョ | 80.3.21 | 180/76 | パリ・サンジェルマン(フランス) | |
◎ | 15 | クレベルソン | 79.6.19 | 175/64 | アトレチコ・パラナエンセ | |
△ | 18 | ヴァンペッタ | 74.3.13 | 182/78 | コリンチャンス | |
〇 | 19 | ジュニーニョ・パウリスタ | 73.2.22 | 165/58 | フラメンゴ | |
△ | 23 | カカ | 82.4.22 | 183/73 | サンパウロ | |
FW | ◎ | 9 | ロナウド | 76.9.22 | 183/77 | インテル (イタリア) |
〇 | 17 | デニウソン | 77.8.24 | 177/72 | レアル・ベティス (スペイン) | |
〇 | 20 | エジウソン | 70.9.17 | 185/73 | クルゼイロ | |
△ | 21 | ルイゾン | 75.11.14 | 176/77 | グレミオ |
ブラジル組が23人中13人と半分以上だよ!
フォーメーション:3-5-2
ブラジルサッカーと言えば4-4-2が基本ですが、2002年はブラジル代表にとって斬新な3-5-2を採用しました。
【2002年ワールドカップ・ブラジル代表の基本フォーメーション】
監督:スコラーリ(フェリポン)
2002年のブラジル代表を率いたのは、ブラジル国内外で活躍した名将ルイス・フェリペ・スコラーリ。
ブラジル国内では「フェリポン(Felipão)」の愛称で知られています。
結果的に英雄になったスコラーリですが、ワールドカップ前はブラジル国民からの評判はイマイチでした。
- ロマーリオを代表から落選させた
- ブラジルの伝統システム「4-4-2」から、アルゼンチンで採用されている「3-5-2」に変えた
2014年ブラジルワールドカップでも代表監督になったスコラーリ。
まさか2002年の英雄が「地獄に落ちろ」と言われるとは。。
【2002年日韓W杯】ブラジル代表の成績
大会前は下馬評も決して高くなかったブラジル代表ですが、いざワールドカップが始まると快進撃を見せます。
グループステージ
順位 | 国名 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 |
1位 | ブラジル | 3 | 3 | 0 | 0 | 11 | 3 | 8 | 9 |
2位 | トルコ | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 3 | 2 | 4 |
3位 | コスタリカ | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 6 | -1 | 4 |
4位 | 中国 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 9 | -9 | 0 |
3失点と守備が不安だったけど、圧倒的攻撃力で難なく予選突破したよ!
決勝トーナメント
ステージ | 対戦国 | 結果 |
ラウンド16 | ベルギー | ベルギー 0-2 ブラジル |
ラウンド8 | イングランド | イングランド 1-2 ブラジル |
準決勝 | トルコ | トルコ 0-1 ブラジル |
決勝 | ドイツ | ドイツ 0-2 ブラジル |
決勝では「怪物」ロナウドが2ゴール!
ゴールポストでうなだれるドイツGKカーンの姿も印象的でした。
「最強」の呼び声も!2002年ブラジル代表の主力5選手
予選まで不調だったブラジル代表が、なぜワールドカップを優勝したのか。
理由はいろいろ挙げられますが、以下の2つが原動力になったことは間違いありません。
- 「3R」:ロナウド、リバウド、ロナウジーニョのトライアングル
- 強力な両サイド:カフー、ロベルト・カルロスの攻撃的ウィング
ここでは、ブラジル代表の強力な攻撃を支えた5選手を紹介します。
1. ロナウド(インテルミラノ)
ブラジル攻撃陣の軸となったのが、7試合8得点で大会得点王に輝いたロナウド。
決勝戦のドイツ戦では2得点を挙げるなど、「フェノーメノ」という名にふさわしい活躍を見せました。
1998年のフランス大会では、決勝戦で活躍できず国民から非難の的に。
ケガを乗り越えてチームを優勝に導いたロナウドは、2002年の日韓大会でまぎれもない「レジェンド」になりました。
ユニークな大五郎カットも話題になったね!
2. リバウド(バルセロナ)
得点王のロナウドを陰で支えたのが、「いぶし銀」リバウド。
当時バルセロナで活躍していた天才レフティは、ロナウドに決定的なアシストをするだけでなく、7試合で5得点という決定力の高さもみせました。
決勝戦で見せたスルーは芸術的でした。
3. ロナウジーニョ(パリサンジェルマン)
トップ下の位置で躍動したのが、当時まだ22歳の新星ロナウジーニョ。
キレッキレのドリブルで相手ディフェンス陣を翻弄し、ロナウドやリバウドへ決定的なアシストを量産しました。
イングランド戦で見せたフリーキックはまさにゴラッソ!
相手GKシーマンの意表を突くスーパープレイだったね。
4. カフー(ASローマ)
数あるタレント軍団をまとめたのは、キャプテンのカフー。
右サイドを縦横無尽に駆け回り、豊富な運動量で攻守に活躍しました。
2020年に発表された「バロンドールドリームチーム」では、右サイドバック歴代1位に選ばれました。
5. ロベルト・カルロス(レアルマドリード)
カフーとともにサイドから攻撃を支えたのが、左サイドのロベルト・カルロス。
当時からレアルマドリードで活躍していたレフティは、グループステージの中国戦で衝撃的なFK弾を決めました。
ロベカルのフリーキックは、時速140kmを超えることも!
あの助走を観るだけでワクワクするね。
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2022年は、2002年と違って南米予選を絶好調で1位通過したブラジル代表。
2002年を最後に優勝から遠ざかっていますが、20年ぶりにワールドカップがブラジル代表の手に渡ることを期待しましょう!
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