「言葉も通じない国でバスに乗るのは不安」と思われる方も多いですが、事前にポイントさえ押さえておけば、路線バスに乗るのは難しいことではありません。運賃もタクシーに比べて安いですし、何より地元の生活が垣間見えて楽しいですよね!
この記事では、ブラジルに10か月の留学経験があり、毎日バスで通学していた僕が、初心者でも分かるブラジルの路線バスの乗り方を詳しく解説します。
- そもそもどの路線バスに乗ればいいの?
- 初心者でも簡単!ブラジルの路線バスの乗り方
- ブラジルの路線バスと日本の路線バスはこんなに違う!
- ブラジルの路線バスで使える便利なポルトガル語フレーズ
ブラジルの路線バスに乗るときは番号を確認しよう!
ブラジルの路線バスには、ルート番号と行先が車体に明記されています。ブラジルでバスに乗る際には、まず何番のバスに乗るのかを事前に確認しておくことが大切です。
ブラジルの路線バスの番号を知る方法 1:Google Map
観光客にとって一番簡単な方法は、やはりGoogle Mapでしょう。出発地と目的地さえ入力すれば、最適のバスの番号だけでなく、料金や所要時間まで提示してくれます。
例えばキリスト像で有名な「Trêm do Corcovado」から、メトロの最寄り駅となる「Largo do Machado」へ行く場合、497番のバスに乗れば16分で到着することが分かりますね。詳細機能を使えば路線バスのルートを比較することもできますので、Google Mapを使いこなせば路線バスを見つけるのは難しくないでしょう。
ブラジルの路線バスの番号を知る方法 2:路線サイト
リオデジャネイロでバスを利用するなら、バス路線のサイト「 Vá de Ônibus (英語公式サイト)」もおすすめ。出発地や目的地は自分で入力する以外に、地図上から選択することも可能です。英語版も出ているので、ポルトガル語が分からなくても簡単に利用することができますよ。
かつて行先だけ見てバスに飛び乗ったら、10分ほどの距離を1時間近く迂回したことがありました。事前チェックは大事ですね!
簡単4ステップ!ブラジルの路線バスの乗り方
バスの番号さえ分かれば、あとはバスに乗るだけです。と言っても、日本のバスとブラジルのバスは異なる点が多いので、まずは事前にポイントを押さえ、シミュレーションしていきましょう!
ブラジル路線バスの乗り方 1:バスが来たら手を挙げる
バス停でお目当ての番号のバスが来たら、まずは手を挙げて乗る意思を運転手に伝えてください!日本のバスのようにすべてのバス停に止まるわけではないので、腕を斜め45度に上げ、タクシーを呼ぶような感じでバスに合図を送ります。
運転手の気分次第では、合図を送ってもすっぽかされることもあるよ!合図は早め&大げさにね!
ブラジル路線バスの乗り方 2:バスの運転手に行先を確認する
Google Mapで確認していれば基本的に問題ありませんが、不安な方は運転手に行先を告げて、ちゃんとバスがそこを通るのか確認しておきましょう!行先を言うだけで問題ありませんが、後ほど紹介する便利なポルトガル語も覚えておくと役立ちます。
ブラジル路線バスの乗り方 3:係員にお金を払う
ブラジルのバスは前方1/3と後方2/3が仕切りで区切られえており、その仕切りの部分に回転扉が設置されています。隣に座っている係員にお金を支払うと回転扉のロックを解除してくれますので、先にお金を支払ってから回転扉を通るようにてください。
バスの運賃はバスの扉に記載されていることが多いですが、2020年現在、リオデジャネイロのバスの運賃は4.05レアル(約90円)です。支払いは現金か専用のバスカードのみとなりますので、5レアル札を用意しておくと便利ですね。
前方は高齢者やバス運賃免除者(子供や生活保護者)の席だよ!後方がよっぽど混んでいない限りは、乗ったらすぐに後方に進んでね!
ブラジル路線バスの乗り方 4:降りる時にボタンを押す
目的地に到着したら、赤色のボタンで運転手に降りる合図を送ります。古いバスだと天井のヒモを引っ張るケースもありますが、いずれにしても「ブー」と音が鳴るのですぐに分かると思います。
日本のバスのように「次は~」といったアナウンスや、電光掲示板は一切ないよ!スマホのGPS機能を活用するのも手だね。
ブラジルのバスには時刻表は一応ありますが、あってないようなもの。ブラジル人の時間感覚については『 ブラジル人は時間にルーズ?驚きの時間感覚と衝撃エピソード 』を参照してください。
事前に知っておきたい!ブラジル路線バスの3つの特徴
ここまで紹介しただけで「日本のバスとは全然違うな」と感じたかと思いますが、毎日乗っていると信じられないようなこともたくさん起きます。事前に知っておくと心の準備もできますので、ぜひ参考にして下さい。
ブラジルの路線バスの特徴 1:スピードがすごい
ブラジルのバスは、とにかくスピードがすごいです!日本のバスは超安全運転なので、その感覚で乗るとジェットコースターみたいに思えるかもしれません。
カーブなどもすごいスピードで曲がるので、座席に座ってても振り落とされそうになることも(笑)座っている時も必ず支柱などにつかまり、立っている際は転ばないように気を付けてください!
もちろん座席に座るまで待ってくれるなんてことはありません。歩いていてもお構いなく発進するので、常に何かにつかまることを忘れないでください!
ブラジルの路線バスの特徴 2:運転手がルートを変える
バスの運転手に限った話ではないのですが、ブラジル人はみんな自由です。バスの運転手も、乗客がいても停留所を飛ばしたり、いつもとちょっと違うルートを走るなんてことも日常茶飯事。
運転手が乗客を残したまま友人宅に行き、友人と10分くらいお喋り。飲み物まで飲んで、その後なんてことなく出発するということもありました。
ブラジルの路線バスの特徴 3:運賃徴収の係員が寝てる
10回に1回くらいの割合で、回転扉の横に座っている係員が寝ていることがあります。 降りるギリギリまで前方の席に乗ってあげる優しいブラジル人も多いですが、慣れていない観光客だと降りる際にバタバタしてしまいますので、そっと肩を叩いて起こしてあげましょう。
寝起きだと不機嫌なこともありますが、起こさないとバスから降りれません笑。
ブラジルの路線バスで使える便利なポルトガル語
最後に、ブラジルでバスに乗る際に便利なポルトガル語をご紹介します。うまく発音できそうにない時は、この文章を運転手や係員に見せてあげてくださいね!
ブラジルのバスで便利なポルトガル語 1:運転手
- motorista / cobrador「運転手 / (集金の)係員」
「運転手さん」のように呼称としても使うことができ、ぞれぞれ「モトリスタ」「コブラドール」と発音します。
ブラジルのバスで便利なポルトガル語 2:~は通りますか?
- Passa ~?「~は通りますか?」
運転手に行先を確認する表現。~には目的地を入れ、「パッサ~?」と発音します。
ブラジルのバスで便利なポルトガル語 3:いくらですか?
- Quanto custa?「いくらですか?」
料金が分からなければ、回転扉の横にいる係員に聞いてみましょう。「クァントクスタ?」と発音します。
ブラジルのバスで便利なポルトガル語 4:~に着いたら教えて下さい
- Poderia me avisar quando chegar a ~ ?「~に着いたら教えて下さい」
どこで降りたらいいか不安な方は、回転扉の横にいる係員に事前にこう伝えておきましょう。~の部分に目的地を入れ、「ポデリーアミアヴィザー、クァンドシェガーア?」と発音します。発音が難しいと感じたら、この文章をそのまま係員に見せてくださいね。
ブラジルのバスで便利なポルトガル語 5:すみません
- Dá licença(Com licença)「すみません」
狭い車内を通るときに便利な表現。英語のExcuse meにあたる言葉で「ダリセンサ」と発音します。
ブラジルのバスで便利なポルトガル語 6:降ります
- Vai descer「降ります!」
降りる前に扉が閉まってしまった時などには、運転手に「降ります」と大きな声で伝えましょう。「ヴァイデッセー」と発音します。
ブラジル観光は路線バスを乗りこなせばおトク!
目的地まで直接連れていってくれるタクシーは便利ですが、路線バスを乗りこなせば運賃もグッと抑えることができますし、何より地元の方の生活を垣間見ることができます。時には驚いてしまうことも多いブラジルの路線バスですが、カルチャーショックを楽しみながら、路線バスを有効活用しましょう!
ブラジル国内での移動をお考えの方は 『 ブラジルの長距離バスの乗り方。事前に知っておくべき注意点 』 、『 ブラジルの国内線はLCCでおトクに!大手3社の比較や注意点 』も併せて参照してください。
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