ブラジルのトゥカーノという鳥をご存知ですか?名前だけではピンと来ない方も、写真を見れば「あー知ってる」となるのではないでしょうか?ブラジルでは非常にポピュラーで、ブラジルのシンボルとしても広く愛されている鳥です。
そこでこの記事では、ブラジル留学経験もありトゥカーノ大好きな僕が、気になるトゥカーノの生態やくちばしの秘密、さらにトゥカーノと触れ合えるブラジル・日本のおすすめスポットをご紹介します。
とても人懐っこくて愛くるしい鳥ですので、ぜひお近くの動物園を見つけてお出かけしてみてください!
- 「トゥカーノはブラジルの国鳥」は間違い
- トゥカーノの大きなくちばしには驚きの機能がある!?
- ブラジルでトゥカーノに会うならイグアスの滝がおすすめ
- 日本でトゥカーノに会えるスポットまとめ
今日は僕が主役だよ!
トゥカーノはブラジルを代表する鳥 | 国鳥ではない
トゥカーノはブラジルのシンボルとして広く愛されている鳥。日本でもブラジルレストランやショップの店名に使われることもあり、「どういう意味なんだろう?」と感じる方も多いことでしょう。そこでまずは、トゥカーノとはどのような鳥なのか、概要から解説していきます。
トゥカーノは中南米の熱帯雨林に生息する鳥
トゥカーノ(ポルトガル語表記:Tucano)は、中南米の熱帯雨林を中心に生息する鳥。北はメキシコから南はアルゼンチンまで生息するとされており、ブラジルではアマゾンや内陸部を中心に生息しています。
ブラジルの鳥トゥカーノは40種類以上に分類される
トゥカーノは大きさや色によって、大きく分けると5種類、細かく分けると40種類以上に分類されます。基本的に熱帯雨林に生息するのですが、中には標高3000メートルに生息する種類も。体の色も黒、青、緑、黄色など実に様々です。
ブラジルの鳥トゥカーノの和名は「オオハシ」
トゥカーノは日本では「オオハシ」と呼ばれ、キツツキ目に分類されます。中でも最もポピュラーな種類が「オニオオハシ」で、これは体長約60~70cmとトゥカーノの中でも最大種。日本で見られるトゥカーノのほとんどは「オニオオハシ」に該当します。
トゥカーノはブラジルの国鳥ではない
「トゥカーノはブラジルの国鳥」という記述をよく目にしますが、これは実は間違い。トゥカーノは確かにブラジルを代表する鳥ではありますが、ブラジルの国鳥ではありません。
ちなみにブラジルの国鳥に指定されているのはサビア(Sabiá)という小さな鳥。ブラジル全土で見られるだけでなく、数々の有名な詩人がサビアを題材にした詩を残しています。歌うような可愛い鳴き声が特徴です。
トゥカーノはブラジル国民に愛されている鳥ですが、「街中で見ることができない(身近な鳥ではない)」という理由で国鳥にはならなかったようです。
ブラジルの鳥トゥカーノの3つの生態 | くちばしの秘密
見た目の可愛さから日本人にも大人気のトゥカーノ。ここからはトゥカーノとはどのような鳥なのか、生態を掘り下げていきましょう。
トゥカーノの生態 1:大きなくちばしには体温調整機能がある
トゥカーノの一番の特徴と言えば長く湾曲しているくちばし。このくちばし部分は実は非常に軽く、近年の研究では体温調整機能を果たしていることが分かっています。灼熱の熱帯雨林で過ごすことができるのは、熱を放出してくれるくちばしのおかげと言っても良いでしょう。
トゥカーノの生態 2:南国の果物を餌として食べる
トゥカーノは植物を食べる傾向が強く、中でも南国のフルーツを好んで食べます。パッションフルーツ、パパイヤなどは特に大好物で、日本の動物園ではメロンを餌として与える施設も多く見られます。
ブラジルのフルーツについて詳しく知りたい方は『ブラジルのおすすめフルーツ20選!定番から珍しいものまで』を併せて参照してください。
トゥカーノの生態 3:好奇心が強く人懐っこい性格
鳥は人間が近寄ると逃げてしまうケースがほとんどですが、トゥカーノはとっても人懐っこい性格。実際、トゥカーノと触れ合える施設では、何もしなくても人間の近くに歩み寄ってくることが少なくありません。
ブラジルでトゥカーノ鑑賞なら「野鳥公園」がおすすめ
せっかくブラジルへ旅行するなら、トゥカーノと触れ合ってみたいと考える方も多いでしょう。そんな方は、ブラジル屈指の観光地「イグアスの滝」のすぐ近くにある「野鳥公園(Parque das Aves)」がおすすめです!
野鳥公園(Parque das Aves)では、何十メートル四方の巨大なネット張りの施設内にトゥカーノが放たれており、その中に入れば縦横無尽に飛び回るトゥカーノを間近に鑑賞することができます。
さらに歩道を歩いていると、トゥカーノ自ら歩み寄ってくることも。小さな子供はもちろん、大人も大興奮間違いなしです。
過去に2回野鳥公園に行きましたが、全く飽きません。周りにいたブラジル人の子供たちもおおはしゃぎ!
- 住所:Av. das Cataratas, 12450 – Vila Yolanda, Foz do Iguaçu – PR
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:月曜日
- 入場料:60レアル(約1,200円) ※8歳以下の子供は無料
- アクセス:フォスドイグアス国際空港からバス(120番)で約5分、ブラジル側のイグアスの滝国立公園入口(ビジターセンター)から徒歩約3分
日本でブラジルの鳥トゥカーノが見られる動物園一覧
ブラジルに行く機会があれば野鳥公園がおすすめですが、トゥカーノのために地球の裏側のブラジルまで行くのはあまりにも遠すぎますよね?そんな方は、なんと日本国内でもトゥカーノを見学できるチャンスがあります。
日本動物園水族館協会の公式サイトでは、気になる動物を検索するだけで、その動物が展示されている動物園や水族館をすぐに見つけることができます。「オオオニハシ」と検索したところ、ヒットした動物園は下記の通り。
- 円山動物園(北海道)
- 那須どうぶつ王国(栃木県)
- 東武動物公園(栃木県)
- 上野動物園(東京都)
- 大島公園(東京都)
- 千葉市動物公園(千葉県)
- いしかわ動物園(石川県)
- 日本平動物園(静岡県)
- アドベンチャーワールド(和歌山県)
- 神戸どうぶつ王国(兵庫県)
- NIFREL(大阪府)
- のいち動物公園(高知県)
- 福山動物園(広島県)
- ネオパークオキナワ(沖縄県)
※最新の飼育状況や開園状況を施設へご確認のうえお出かけください。
ブラジルの鳥トゥカーノは人懐っこくて可愛すぎる!
見た目が可愛いだけでなく、人懐っこくてちょっとだけ図々しいのがまた可愛らしいトゥカーノ。見るだけでももちろん可愛いのですが、できればぜひトゥカーノと直接触れ合ってみてください!何時間遊んでも飽きませんし、きっと帰るころにはトゥカーノの立派なお友達になっていますよ。
ブラジルをもっと身近に感じたい方は『ブラジル料理20選!定番から家庭料理まで元在住者おすすめを解説』や『元在住者が教える!ブラジル観光の地域別ベストシーズンまとめ』も併せて参照してください。
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