本田圭佑選手がプレーしたことで、日本でも一躍有名になったブラジルの「ボタフォゴ」。
ブラジルサッカーはまだまだ日本では知られることが少ないため、「強いの?」「人気あるの?」「どんな選手がいたの?」と疑問に思うサッカーファンも多いことでしょう。
この記事では、ブラジル在住時に頻繁にサッカー観戦に出かけていた僕が、ボタフォゴについて詳しく解説します!現地ニュースやポルトガル語での情報収集に基づいているため、日本では手に入らないような耳より情報も盛りだくさんです!
- ボタフォゴの人気はブラジルで何位?
- ボタフォゴの過去のタイトルや成績まとめ
- ボタフォゴに在籍したスター選手たち
本田圭佑がプレーしたブラジルのボタフォゴとは?
ボタフォゴFRは、ブラジルのリオデジャネイロを本拠地とするサッカーチーム。正式名称は“Botafogo Futebol e Regatas”で、Futebolは「サッカー」、Regatasは「レガッタ」という意味です。
リオデジャネイロ4大クラブの一角ボタフォゴ
フラメンゴ、ヴァスコダガマ、フルミネンセと並び、ボタフォゴは “リオBIG4” のうちの一つ。4チーム同士の試合は「クラシコ」と呼ばれ、ライバル関係ゆえに試合はいつも白熱します。
リオデジャネイロの4チームについて知りたい方は『ブラジル・リオの4大サッカーチームとは?ライバル関係は超熾烈!』を併せてご参照ください。
ボタフォゴの人気ランキングはブラジル12位
ブラジルの最大手メディア「Globo」によると、ボタフォゴのファンの数は約340万人ほど。ブラジルのチームとしては例年10位前後を推移しています。
リオのチームの中では、やはりフラメンゴファンが圧倒的に多く、次いでヴァスコ、フルミネンセとなります。
ボタフォゴファンは正直少ない印象で、大学40人のクラスでも4~5人程度でした。ボタフォゴエリアにふさわしく、富裕層のファンが多いイメージです。
ブラジルサッカーファンのランキングを知りたい方は『ブラジルサッカーリーグ | 仕組みや人気チームを元在住者が解説!』も併せてご参照ください。
ボタフォゴの過去タイトル一覧 | ブラジルリーグ制覇も
1894年にレガッタチームとして生まれたボタフォゴは、1904年にサッカーチームを設立。設立約116年という古豪チームは、過去に数々のタイトルを獲得してきました。
Campeonato Brasileiro(カンピオナット・ブラジレイロ):1回
ブラジルで行われるレギュラーシーズン。ボタフォゴは1995年に1度だけ優勝経験があります。
ブラジルリーグについて詳しく知りたい方は『ブラジルサッカーリーグ | 仕組みや人気チームを元在住者が解説!』も併せてご参照ください。
Campeonato Carioca(カンピオナット・カリオカ):21回
リオのチームだけで競われるトーナメント 。 Taça Guanabara とTaça Rioの2つに分けられます。 ボタフォゴはフラメンゴ(35回)、フルミネンセ(31回)、ヴァスコ・ダ・ガマ(24回)に次いで4番目の優勝回数を誇り、一番最近の優勝は2018年。
Taça Guanabara(タッサ・グアナバラ):8回
これに優勝することでCampeonato Carioca決勝戦にコマを進めることが可能。ボタフォゴはフラメンゴ(21回)、ヴァスコ・ダ・ガマ(13回)、フルミネンセ(10回)に続き4番目の優勝回数で、2015年の優勝が最後。
Taça Rio(タッサ・リオ):7回
これに優勝することでCampeonato Carioca決勝戦にコマを進めることが可能。 ボタフォゴはヴァスコ・ダ・ガマ(10回)、フラメンゴ(9回)に次いで3番目の優勝回数を誇り、最後の優勝は2013年。
ボタフォゴとは?過去8年間のシーズン成績まとめ
それでは気になるボタフォゴのシーズン成績を、過去9年分振り返ってみましょう。ブラジルのレギュラーシーズンCampeonato Brasileiro(カンピオナット・ブラジレイロ)の成績は以下の通り。
- 2020年:シーズン20位(セリエBへ降格)
- 2019年:シーズン15位
- 2018年:シーズン9位
- 2017年:シーズン10位
- 2016年:シーズン5位
- 2015年:セリエB シーズン1位(セリエAへ昇格)
- 2014年:シーズン19位(セリエBへ降格)
- 2013年:シーズン4位
- 2012年:シーズン7位
2014年に屈辱のセリエB降格を味わったボタフォゴ。しかし2015年シーズンには圧倒的な強さを見せつけ、見事1年でセリエAに返り咲きました。2020年シーズンは本田選手の加入もむなしくリーグ最下位でセリエBに降格。2015年のようにまた1年で復帰することをファンは切望しています。
ちなみに2012~2013年の2シーズンを率いたのは、鹿島でも指揮を執った名将オズワルド・ジ・オリベイラ監督だよ!
ボタフォゴに過去に在籍したスター選手
日本ではサッカーファンの間でもあまり馴染みのないボタフォゴですが、過去にはこんな選手たちも在籍しました。これを聞けば「おー」と唸るファンの方も多いでしょう。
ボタフォゴのスター選手 1:セードルフ(オランダ)
サッカーファンなら誰もが知るオランダの名選手セードルフ。レアルマドリード、インテルミラン、ACミランなでの名門クラブで活躍したセードルフも、2012年~2014年にわたりボタフォゴでプレーしました。奥さんがブラジル人ということでブラジルとも縁が深いセードルフは、今でもボタフォゴファンから英雄として愛されています。
ボタフォゴのスター選手 2:ローコ・アブレウ(ウルグアイ)
本名セバスチアン・アブレウ。 相手の意表をつくような奇想天外なプレーやあまりにもユニークなプレーでファンを魅了し、 ローコ(スペイン語でLoco) 「気の狂った、変な」という愛称が定着しました。2010年~2012年にボタフォゴでプレーし、記録よりも記憶に残る選手です。
ボタフォゴのスター選手 3:ジェフェルソン(ブラジル)
約10年近くにわたりボタフォゴのゴールを守り続けた守護神。2011年から2015年にわたり、 ブラジル代表のゴールキーパーとしてセレソンのゴールを守りました。
ボタフォゴのスター選手 4:本田圭佑(日本)
ボタフォゴが日本中で知られるようになったのは、何と言っても本田圭佑選手の加入でしょう。本田選手は「ボタフォゴ初のアジア人プレイヤー」としてプレーし、その活躍は日本でも報道されました。
残念ながら思うような結果は残せず、シーズン途中でボタフォゴを退団。ファンの間で論争を巻き起こすこともありましたが、日本とブラジルの距離を大きく縮めたと言えるでしょう。
ボタフォゴとは?観戦前に知っておきたい豆知識
ボタフォゴはリオデジャネイロ4チームの中で最も伝統あるとされているチーム。そのため、他のチームとは少し違った特徴を持つこともあります。ここでは、ボタフォゴに関して知っておくと便利なおまけ情報をご紹介しましょう。
ボタフォゴの豆知識 1:エースナンバーは7
普通サッカーのエースナンバーと言えば10番ですが、ボタフォゴではチームの中心選手は7番を担うという習慣があります。これは昔ボタフォゴで活躍したパラグアイオ選手が7番を付けていたことに端を発するもので、その後も背番号7を大事に大事に受け継いできました。
ボタフォゴの豆知識 2:マスコット「ビリバ」
ボタフォゴには「ビリバ」というマスコットがいるのですが、これがなんとも言えないクオリティ。犬をモチーフにしたマスコットなのですが、目がちょっと怖いような。。。どう受け取るかは皆さんにお任せします(笑)
ボタフォゴの豆知識 3:初優勝は1907年
ボタフォゴのチームアンセムには「ボタフォゴは1910年以来のチャンピオン」という歌詞があるのですが、実は歴史上ボタフォゴが最初に優勝したのは1907年のCampeonato Carioca(カンピオナット・カリオカ)。この優勝がライバル・フルミネンセとの同時優勝だったことや、認定されるのが遅かったことなどがあり、アンセムでは今でも「1910年」と謳われています。
よくよくボタフォゴファンの応援を聴いていると「1907年」と歌っている人がほとんど。100年以上経った今でも、ファンの中では小さな論議になっているようです。
ボタフォゴの試合を本場ブラジルで観戦しよう
Twitterでは「 #本田さんボタフォゴに来て 」という投稿が続出し、「世界のトレンド」にも選ばれるほど注目を集めた本田圭佑選手。本田選手はボタフォゴを去ってしまいましたが、「ブラジルサッカーに興味が湧いた」という方も少なくないでしょう。
「ボタフォゴの試合を生で観戦してみたい!」という方は、『ボタフォゴの本拠地ニウトン・サントスとは?アクセスを解説!』も併せてご参照ください。
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