日本のJリーグにおいて、助っ人として華々しい経歴を残してきたブラジル人選手たち。
中にはブラジル代表(セレソン)のユニフォームに腕を通した選手も多く、皆さんの記憶の片隅にもしっかり残っているのではないでしょうか?
この記事ではブラジルに留学経験があり、ブラジルサッカー大好きな僕が、Jリーグで活躍したブラジル代表のスーパースター8選をご紹介します!
- ブラジル代表から鳴り物入りでJリーグに来たスーパースター5選手
- ブラジル代表から来たものの、ちょっとがっかりだった2選手
- Jリーグで成長し、ブラジル代表にまで登りつめた3選手
ブラジル代表からJリーグに来たスーパースター5選手
まずはブラジル代表で活躍し、その後スーパースターとしてJリーグにやってきた5選手をご紹介します。あなたは何人覚えていますか?
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 1:ジーコ
ブラジル人選手のみならず、Jリーグ史上最強の助っ人としても挙げられるのが、やはり神様ジーコでしょう。Jリーグ創設のシンボル的存在として鹿島アントラーズで大活躍し、2006年のドイツW杯では日本代表の監督まで務めましたね。
ジーコが残した功績は、美しく華麗なプレイだけではありません。勝利への執着、Jリーグにおけるブラジル人への評価、王国ブラジルのサッカー哲学など、数えきれないほど多くの宝物をJリーグに残しました。
- 在籍クラブ:鹿島アントラーズ
- Jリーグ在籍期間:1991~1994年(鹿島の前身、住友金属時代を含む)
- ブラジル代表での主な功績:1978、82、86年のW杯に出場。通算48ゴール
ブラジル人選手がJリーグにたくさんやってくるようになったのも、ジーコの大きな功績だね!
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 2:レオナルド
同じく鹿島アントラーズでプレーし、甘いマスクから「貴公子」として女性から絶大な人気を集めたレオナルド。「Jリーグ史上最も美しいゴール」との呼び声も高い芸術的なゴールをはじめ、華麗な足技でファンを魅了しました。
- 在籍クラブ:鹿島アントラーズ
- Jリーグ在籍期間:1994~1996年
- ブラジル代表での主な功績:1994、98年のW杯で優勝、準優勝に貢献
イタリアの名門インテルミラノの監督として、長友を獲得したのも記憶に新しいですね。
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 3:ドゥンガ
1994年のW杯では、ブラジル代表のキャプテンとしてチームを優勝に導いたドゥンガ。ジュビロ磐田では魂のこもった熱いプレーを見せ、試合中に味方選手を怒鳴る姿は、日本のサポーターにも大きな衝撃を与えました。
2006~2010年、2014~2016年の2度にわたりブラジル代表の監督も務めたものの、守備重視の堅実な方針はセレソンで花開かず、2016年に任期途中で解任となりました。
- 在籍クラブ:ジュビロ磐田
- Jリーグ在籍期間:1995~1998年
- ブラジル代表での主な功績:1983~98年にわたり招集。94年には優勝も経験
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 4:ワシントン
浦和レッズ初となるJリーグ優勝に貢献し、得点王にも輝いた絶対的エースストライカー。大きな体格を生かしたポストプレーを得意とし、豪華な浦和攻撃陣の要としてファンを魅了しました。
2002年には心臓の病気を患うものの、2004年にはブラジルの国内リーグで得点王の大活躍。得点後に胸をポンポンと叩くパフォーマンスは、すごく印象的でしたね。
- 在籍クラブ:東京ヴェルディ、浦和レッズ
- Jリーグ在籍期間:2005~2007年
- ブラジル代表での主な功績:2001~2002年の10試合に出場。3ゴールを記録
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 5:ジョー
ブラジル代表のスーパーサブとして2014年のW杯でも大活躍した選手。2013年のコンフェデレーションズ杯では日本戦でゴールも決めました。
2018年には鳴り物入りで名古屋グランパスに移籍し、チームが低迷する中24得点を記録し、J1得点王に。2019年は怪我に泣くシーズンとなりましたが、今後の復活に大きな期待がかかります。
- 在籍クラブ:名古屋グランパス
- Jリーグ在籍期間:2018年~
- ブラジル代表での主な功績:2007~2014年に召集。スーパーサブとして活躍
ブラジル代表からJリーグに来た「がっかり」な2選手
ブラジル代表から鳴り物入りでJリーグにやってきたものの、結果を残せずあっという間に帰ってしまった助っ人も少なくありません。
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 6:ベベット
ブラジル代表ではロマーリオと2トップを組んでいたベベットは、日本の鹿島アントラーズに2か月だけ在籍。ブラジル代表を優勝(94年)、準優勝(98年)に導いたストライカーも、Jリーグでは8試合で1得点。ファンからの期待が大きかった分、あまりにもがっかりな成績でした。
- 在籍クラブ:鹿島アントラーズ
- Jリーグ在籍期間:2000年
- ブラジル代表での主な功績:1985~1998年に召集。1994年には優勝を経験
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 7:モーゼル
ブラジル、ポルトガル、フランスの3カ国でリーグ制覇を経験し、ブラジル代表の守護の要として36試合に出場したモーゼル。ジーコの誘いを受けて鹿島アントラーズに入団するものの、当時35歳の体は思うようには動かず、96年に怪我のまま引退。結局2シーズンで17試合の出場にとどまりました。
- 在籍クラブ:鹿島アントラーズ
- Jリーグ在籍期間:1995~1996年
- ブラジル代表での主な功績:1990年のイタリアW杯に出場
Jリーグで活躍後、ブラジル代表で活躍した3選手
Jリーグ時代はそれほど有名ではなかったものの、その後急成長しブラジル代表まで登りつめた選手も少なくありません。
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 8:フッキ
Jリーグから世界へ羽ばたいた選手と言えば、やはりフッキでしょう。Jリーグで活躍後にポルトガルのポルトFCへ移籍すると、2010-2011シーズンには26試合で23得点13アシストという驚異的な数字を記録し、見事得点王に。
2009年以降はブラジル代表にも召集され、2012年のロンドンオリンピック(オーバーエージ枠)、2014年のW杯ではブラジル代表のエースとして活躍。爆発的な威力を誇る左足は、数多くのゴールを量産しました。
- 在籍クラブ:川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ヴェルディ
- Jリーグ在籍期間:2005~2008年
- ブラジル代表での主な功績:48試合に出場し12ゴールを記録
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 9:チアゴ・ネーヴィス
21歳の時にベガルタ仙台でプレーしたチアゴ・ネーヴィスも、その後セレソンのFWとして活躍。Jリーグでは35試合8得点にとどまりましたが、ブラジルのフルミネンセやフラメンゴではチームのエースとして2桁得点を記録しました。
- 在籍クラブ:ベガルタ仙台
- Jリーグ在籍期間:2006年
- ブラジル代表での主な功績:北京オリンピックで銅メダル獲得
フルミネンセやフラメンゴについては『 ブラジル・リオの4大サッカーチームとは?ライバル関係は超熾烈! 』も併せて参照してください。
Jリーグ歴代ブラジル代表スター選手 10:ファビオ・サントス
鹿島アントラーズで活躍したDFファビオ・サントスも、Jリーグから世界へ羽ばたいた選手の一人。特に2012年にはブラジル・コリンチャンスの一員としてクラブW杯に出場し、見事ヨーロッパ王者チェルシーを破り世界一に。スピードのあるレフティは、ブラジル代表でもファンを魅了しました。
- 在籍クラブ:鹿島アントラーズ
- Jリーグ在籍期間:2006年
- ブラジル代表での主な功績:2012年のスーぺルクラシコ優勝に貢献
ブラジル代表選手がJリーグを強くする
今回はブラジル代表でプレーした選手のみにフォーカスしましたが、ブラジル人ということだけに注目すればポンテ、ジュニーニョ、エメルソン、マルキーニョス、アラウージョ、アマラオ、シジクレイ、アルシンド、シジマールなどなど、実にスター選手だらけです!
現在も川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアンをはじめ、多くのブラジル人が活躍していますので、ぜひブラジル人選手の活躍にも期待しましょう。
ブラジルサッカーに興味がある方は『ブラジルのサッカーはなぜ強い?住んで分かった3つの理由 』『ブラジルサッカーリーグ | 仕組みや人気チームを元在住者が解説!』も併せて参照してください。
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