ブラジルのお酒「カシャッサ」とは?美味しいやみつきレシピも紹介!

ブラジルのお酒「カシャッサ」とは?美味しいやみつきレシピも紹介! グルメ

ブラジル文化を語るうえで欠かせないお酒「カシャッサ」。日本ではまだまだ馴染みの薄いお酒ですが、ブラジルでは日常的に飲まれているお酒で、蒸留酒としてはなんと世界第2位の消費量を誇ります!

この記事ではカシャッサの本場ブラジルに留学経験のある僕が、ブラジルの国民的お酒「カシャッサ」について分かりやすく解説。やみつきになること間違いなしのカクテル「バチーダ」の本場レシピも大公開します!

  • カシャッサはサトウキビから作られる蒸留酒
  • 黒人奴隷から始まったカシャッサの歴史
  • ブラジルの日常に欠かせないカシャッサ
  • 女性に大人気のカクテル「バチーダ」の本場レシピ

ブラジルのアルコールについて知りたい方は『ブラジルビールのおすすめ銘柄15選!クラフトビール人気も急上昇』もご参照ください。

ブラジルのお酒「カシャッサ」とは?

カシャッサを一言で説明すると、「サトウキビを原料にした蒸留酒」 。地域によっては「ピンガ」という別名で呼ばれることもあります。

ブラジルのお酒「カシャッサ」とは?美味しいやみつきレシピも紹介!

ブラジルの法律で厳しく規定されたお酒「カシャッサ」

サトウキビを蒸留させればカシャッサとして認められるのかというと、そんなことはありません。なんとブラジルでは法律によって、カシャッサの規定が厳しく定められています。主な条件は以下の3つ。

<ブラジルの法律が定めるカシャッサの定義>

  • ブラジル産のサトウキビを使うこと
  • 度数は38~48度であること
  • 1リットルに対し、砂糖使用料は6グラムまでであること

同じくサトウキビを原料とした蒸留酒としては「ラム」が有名ですが、「ブラジル産のサトウキビ」を使用しなくてはならないというルールが、決定的な違いと言えるでしょう。もちろん、蒸留過程や酵母など、細かな違いがあるようです。

ブラジルのお酒「カシャッサ」の種類

現在ブラジルには、約35,000の銘柄がカシャッサとして正規登録されており、未登録を含めるとその数は70,000以上もあると言われています。タイプとしては、大きく以下の2つに分類されます。

カシャッサ・インドゥストリアル(Cachaça Industrial)

直訳すると「産業カシャッサ」という意味で、大量消費向けに工場生産されているものを指します。中でも「51」や「ベーリョバヘイロ」などはブラジルで最もポピュラーなカシャッサで、最近は日本の輸入酒店やスーパーでも購入することができます。

カシャッサ・アルチザナウ(Cachaça Artesanal)

こちらは直訳すると「クラフトカシャッサ」という意味で、クラフトビールのように地域やお店独自のテイストが味わえるカシャッサのことを指します。特にカシャッサの産地として有名なミナスジェライス州では、カシャッサはお土産としても大人気です。

ブラジルの「国民酒」カシャッサの歴史

今では人種や年齢層を問わず幅広く愛されているカシャッサですが、もともとは黒人奴隷の間で広まったという歴史を持ちます。

ブラジルのお酒「カシャッサ」とは?美味しいやみつきレシピも紹介!

黒人奴隷から始まったブラジルのお酒「カシャッサ」

1500年代以降、ブラジルにはアフリカからたくさんの黒人奴隷が連れてこられ、彼らは大規模な砂糖プランテーションに従事しました。カシャッサはこの砂糖プランテーションの過程で生まれたもので、最初は黒人奴隷の間で人気のお酒でしたが、それが徐々に中流階級、上流階級へと広がっていきました。

その後ミナスジェライス州で金鉱が発見されると、黒人奴隷を含めたくさんの人がミナスジェライス州に集中。カシャッサ文化もここで花開き、今でもミナスジェライス州はカシャッサの名産地として知られています。

トゥカーノ君
トゥカーノ君

ブラジル独立運動で生まれた名言「独立の乾杯はポルトガルワインではなく、我々のカシャッサだ」というスローガンも有名だよ!

ブラジルに欠かせないお酒「カシャッサ」

現在、カシャッサはブラジルとは切っても切り離せない関係となりました。バーやレストランに行けば必ずと言って良いほど置いてありますし、スーパーでは何十種類ものカシャッサがズラリ。蒸留酒としては世界第2位の消費量を誇るカシャッサですが、そのうちの90%はブラジル国内で消費されています。

ヒロ
ヒロ

2012年には、カシャッサはリオデジャネイロの文化遺産にも登録されました!

カシャッサをアレンジ!ブラジルのお酒「バチーダ」

ブラジルにおけるカシャッサの飲み方は実に様々。そのままストレートで飲む人もいれば、フルーツなどで割って飲む人もいます。ここでは、中でも特にポピュラーなバチーダについてご紹介します!

ブラジルのお酒「カシャッサ」とは?美味しいやみつきレシピも紹介!

ブラジルのお酒「バチーダ」とは?

ブラジルのレストランやバーに行くと、必ず「バチーダ(batida)」という言葉を目にします。これは直訳すると「打たれた、砕かれた」という意味で、お酒においては「何かをミックスして混ぜたもの、シェクしたもの」という意味を持ちます。

バチーダの種類としては、最も人気の「バチーダ・ジ・ココ」(ココナッツ)をはじめ、「バチーダ・ジ・マラクジャ」(パッションフルーツ)、「バチーダ・ジ・リマォン」(レモン)などが挙げられます。

女性に大人気!ブラジルのお酒「バチーダ・ジ・ココ」の本場レシピ

それでは、特に女性から大人気のカクテル「バチーダ・ジ・ココ」の本場レシピをご紹介します。基本的に材料を混ぜるだけで完成するので、ぜひお家でも試してください!

<バチーダ・ジ・ココの材料>

  • カシャッサ:150ml
  • ココナッツミルク:100ml
  • 氷:適量
  • 砂糖:大さじ2~3杯(練乳を入れるのもおススメ!)
  • スライスココナッツ(ミキサーがあれば)

材料が揃いさえすれば、あとは混ぜるだけです!シェイカーがあれば家でも簡単にミックスできますし、ミキサーあればスライスココナッツを追加することもできます。もちろん、単純にマドラーなどで混ぜるだけでも十分美味しいですよ!

同じくカシャッサを使った人気のカクテル「カイピリーニャ」につては『 ブラジルのカクテル「カイピリーニャ」とは?度数や本場レシピを公開! 』を参照してください。

お家でブラジルのお酒「カシャッサ」を楽しもう!

ブラジルでは国民的お酒として愛されている「カシャッサ」。初めて聞いたという方も多いかと思いますが、「たまに変わったお酒が飲みたい」って気分の時ありますよね?そんなときには、ぜひブラジルの美味しいお酒「カシャッサ」を思い出してください!

お家でできるブラジル料理をもっと知りたい方は『 自宅で簡単!シュラスコの本場レシピが美味すぎた 』や『 ブラジル発祥のポンデケージョとは?本場の作り方も紹介! 』も参照してください。

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