「コーヒーの名産地」と言ったらブラジルを連想する方も多いのではないでしょうか?ブラジルは言わずと知れた世界一のコーヒー大国!しかし、日本のコーヒーとは飲み方が大きく異なるので、「コーヒーカルチャーショック」を受けることも珍しくありません。
そこでこの記事では、ブラジルに10か月の留学経験のある僕が、本場ブラジルにおけるコーヒーの飲み方を詳しく解説します。コーヒーはブラジルの日常に根付いた飲み物なので、ぜひ正しい飲み方を身に付けて、本場の味を堪能してください!
- ブラジルコーヒーはマイルドな風味が特徴
- 激甘注意!ブラジルのコーヒーの飲み方がすごい
- 日本でも手に入れることのできる本格ブラジルコーヒー3選
ブラジルコーヒーはマイルドで豊かな風味が特徴
日本のカフェやコーヒーショップに行けば必ずと言って良いほど目にするブラジルコーヒー。まずはどんな特徴があるのか、歴史も交えながら解説していきます。
ブラジルのコーヒー豆はアラビカ種
世界のコーヒーは大きく分けて「アラビカ種」、「ロブスタ種」、「リベリカ種」の3種類に分類されますが、ブラジルで生産されるコーヒーのほとんどはアラビカ種です。これは他の品種に比べ香味が高いことが特徴で、スターバックスで採用されてることからも、日本人にとっても身近な品種と言えるかもしれません。
中でもブラジルで栽培される「アラビカ種」のコーヒーは、コク・酸味・苦みのバランスが良く、マイルドなテイストが一番の魅力。他の豆との相性も良いことから、ブレンドコーヒーのベースとしても広く使われています。
生産量世界一!ブラジルとコーヒーの歴史
ブラジルでコーヒー栽培が始まったのは、今から300年近くも前のこと。大規模農園(プランテーション)で大量生産が行われ、国の基盤産業として栄えてきました。
19世紀後半から現在まで、ブラジルはなんと150年以上も「コーヒー生産量世界一」の座に君臨。現在も2位のベトナムに倍以上の差をつけ、ぶっちぎりで世界一の座を守り続けています。
- 1位:ブラジル(約350万トン)
- 2位:ベトナム(約160万トン)
- 3位:インドネシア(約72万トン)
日本とは大違い!本場ブラジルのコーヒーの飲み方
「コーヒーの本場」ブラジルですが、飲み方は日本とは大きく異なります。ここからは、日本人が必ずと言って良いほど感じる「コーヒーカルチャーショック」をご紹介していきましょう。
ブラジルコーヒーの飲み方はエスプレッソが基本
ブラジルで「Café(コーヒー)」と言えば、基本的にエスプレッソのことを指します。ギュッと凝縮されたエスプレッソを小さなカップに入れるのが基本スタイルで、カフェやレストランはもちろん、パン屋さんやファストフードなど、本当にどこでも飲むことができます。
地元のローカルな喫茶店なら、たった1レアル(約20円)で飲むこともできるよ!
砂糖入れすぎ!ブラジルのコーヒーはとにかく甘い
本場ブラジルでコーヒーを飲んだ日本人が100%ビックリすること、それは、ブラジルのコーヒーはとっても甘いということです。
例えばカフェでコーヒーを頼んだ場合、スティックの砂糖が3~5本ほど渡されるのが当たり前。家でコーヒーを淹れる時でも、スプーンいっぱいの砂糖をドバドバと入れます。最初は甘すぎて衝撃を受けますが、気付くと甘さに慣れてしまうので要注意!
ブラジルで「砂糖いらない」、「砂糖1本だけでいいよ」と言うと、店員さんにすごく不思議がられます(笑)とりあえずもらっておいてあとで返すのがスマートかもしれません。
ブラジルにはブラックコーヒーがほぼ存在しない
超甘党のブラジルには、なんとブラックコーヒーという概念があまり存在しません。もちろん「Café puro(純粋なコーヒー)」という単語は存在するのですが、コーヒーをそのまま飲むなんてブラジル人の中ではありえないことです。
僕の知り合いも、日本に来てブラックコーヒーを飲んでいる人を見るとよくビックリしています。
ブラジルにはアイスコーヒーもほぼ存在しない
暑いブラジルを観光していると、「なんだかアイスコーヒーを飲みたいな」と感じることもあるのですが、なんとブラジルにはアイスコーヒーも存在しません。
コーヒーに氷を入れて飲むなんて、ブラジル人にとっては論外!どんなに暑くても、熱々で砂糖たっぷりのコーヒーを飲むのが、本場ブラジル式なのです。
ビールは凍るくらいキンキンに冷やすのに、コーヒーは熱々で飲む。ブラジルの七不思議かもね
元在住者おすすめ!日本で味わえるブラジルコーヒー3選
地元のスーパーに行けば、これでもかというくらいに豊富な種類があるブラジルコーヒーですが、中には日本でも簡単に手に入れることのできるコーヒーも存在します。僕も日本に帰国してからは色々なブラジルコーヒーを飲んできたので、ここではおすすめのブラジルコーヒーを一部厳選してご紹介します!
<おすすめのブラジルコーヒー1>ピロン
まず最初にご紹介するのは、ブラジルにおいて定番中の定番とも言える「ピロン(PILÃO)」。ブラジルのスーパーに行けばほぼ100%売っているコーヒーで、どの家庭にも置いてあるほどポピュラーなブランドです。
日本の一般的なコーヒーに比べると深くコクのある味わいで、本格的でありながらもお手頃価格で手に入るのが魅力。「ブラジルコーヒーってどんな感じだろう?」という初心者の方にはピッタリのコーヒーです。
留学中によく飲んでいた定番のコーヒー。「THE・ブラジル」という感じの王道コーヒーです。
<おすすめのブラジルコーヒー2>アマレロ
決してポピュラーではありませんが、個人的に強くおすすめするのが「アマレロ」。「アマレロ」はポルトガル語で「黄色」という意味で、ブラジルコーヒーにおいてもとっても希少な品種です。
酸味や苦みが少なく、サッパリとしたテイストなので、「コーヒーはそんなに飲めない」という方にもおすすめです。お砂糖を入れてあげると、風味も格段にアップしますよ!
日本でいろんなブラジルコーヒーを飲んできましたが、やっぱりアマレロが一番おいしいと個人的に思います。
<おすすめのブラジルコーヒー3>サンマリノ
3つ目にご紹介するのは、日本の喫茶店でも割とお馴染みの「サンマリノ」。甘さが強いことが特徴で、チョコレートのような香りまで味わえることもあるほどです。 口当たりも非常にまろやかでホッとする味わいなので、「苦いコーヒーは苦手」という方にはぴったりです!
喫茶店の味を自宅でも味わえる、本格派コーヒーだよ!
ブラジルコーヒーの飲み方を知って、風味を楽しもう!
マイルドでクセのないブラジルコーヒーは、「コーヒーが苦手」という方でも飲みやすいことで知られています。上品な香りは鼻から嗅ぐだけでもリラックス効果を得ることができ、家に居ながらにして、ホッコリとして気持ちに浸ることができますよ。ぜひ日々のアイテムとしてブラジルコーヒーを取り入れてみてはいかがでしょうか?
ブラジルの食材で健康を手に入れたい方は『ブラジルのスーパーフルーツ「アサイー」が健康にもたらす3つの効果』『ブラジルナッツがもたらす15の効果・効能【元在住者が解説】』も併せて参照してください。
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