ブラジル料理と言えばシュラスコが有名ですが、シュラスコはイベントやパーティーなどで食べるもの。もっと日常的に楽しむランチとしては、「ポルキロ」が定番です。
この記事では、リオデジャネイロに在住歴のある僕が、ブラジルの定番ランチ「ポルキロ」の魅力を、利用方法や注意点などを交えながら解説します。
友人が遊びに来た際には必ず連れていっていた超おすすめのランチなので、ブラジルへお出かけの際はぜひ「ポルキロ」でランチを楽しんでください!
- 「ポルキロ」はビュッフェスタイルの量り売り
- ブラジル観光に「ポルキロ」をおすすめする3つの理由
- 「ポルキロ」利用の際の注意点
ブラジルの定番ランチ「ポルキロ」とは?
「ポルキロ」は、お店の名前でも料理の名前でもなく、レストランのスタイルのことを指します。まず最初に「ポルキロ」とは何なのか、基本情報から解説していきます!
ブラジルのランチ「ポルキロ」は量り売り
「ポルキロ」はポルトガル語で「Por Quilo」と表記されますが、これは英語で言う「Per Kilo」、つまり「キログラムあたり」という意味になります。料金はレストランの入り口に「〇〇 / quilo」などと表記されており、相場は1kgあたり10~20レアル(1レアル約25円)ほど。
例えば「13.99 RS / quilo」で500g食べたら、支払いは約7レアル(約200円)となります。他のレストランに比べお手頃価格なのももちろんですが、好きな料理を好きなだけ楽しむことができるのが最大の魅力です。
初心者でも簡単!ブラジルランチ「ポルキロ」利用の流れ
「ポルキロ」スタイルのレストランでは、基本的にどこも流れは一緒です。以下が基本の流れとなりますので、利用前はぜひチェックしておいてください!
- レストラン入り口でスタッフから伝票を受け取る
- お皿を一枚とり、好きな料理を好きなだけ盛る
- レジで計量してもらい、伝票に料金を記入してもらう
- テーブルに座ったら、追加でドリンクをオーダーする(希望制)
- 食べ終わったら、伝票をレジへ持っていく
- サービスのコーヒーがあればもらっていく(セルフ)
- 伝票に「PAGO(支払い済み)」と押されるので、それを出口のスタッフに見せて退店
サービスのコーヒーがあるのは、さすがブラジルだね!でもブラジルのコーヒーは激甘だから要注意だよ。
ブラジル観光のランチに「ポルキロ」がおすすめな理由
個人的にもブラジルに住んでいた時は毎日のように利用していた「ポルキロ」。友人が遊びに来た際にも必ず案内していたのですが、ブラジルが初めてという観光客にとっても、非常におすすめのランチなのです!
バラエティ豊富なブラジルの家庭料理が楽しめる
「ポルキロ」をおすすめする一番の理由は、とにかくバラエティ豊かなブラジル料理を一度に味わえること。ファストフードや通常のレストランでは基本的にメニューが決まっていますが、「ポルキロ」スタイルのレストランなら、ジャンルを問わずブラジルの家庭料理を味わうことができます。
- サラダ
- フルーツ(マンゴーやパッションフルーツなど、ブラジルらしいフルーツも)
- ドレッシング、オイルなどの調味料
- ライス
- パスタ
- フェイジョアン(フェイジョアーダの簡易版)
- 揚げ物(パステルやコシーニャなど)
- 肉料理や魚料理などのメイン
何を食べても同料金なので、肉や魚ばかりをモリモリ食べるビジネスマンもチラホラ。
ポルトガル語が分からなくてもあまり問題ない
普通のレストランではメニューを見ながら店員さんにオーダーするスタイルですが、「ポルキロ」スタイルのレストランなら、店員さんとの会話が必要な場面がほとんどありません。
上でご紹介した基本的な流れを押さえておけば、ポルトガル語が分からなくてもほぼ問題なく過ごせますので、安心して食事を楽しむことができます。
街の至る所にあるので見つけやすい
「ポルキロ」スタイルのレストランは街の至る所にあるので、日本でコンビニを探すような感覚で簡単に探すことができます。特にビジネスマンが多いオフィス街であれば、「ポルキロ」だらけの通りも珍しくありません。
地図で場所を確認したりする必要もないので、ふらっと立ち寄ることができるのも楽しいところです。
どの「ポルキロ」に入って良いか分からないときは、とりあえず混雑しているレストランに入ってみましょう。地元民に人気のポルキロなら間違いありません!
ブラジルランチ「ポルキロ」を利用する際の注意点
ブラジル初心者でも気軽に楽しむことのできる「ポルキロ」ですが、ルール違反とならないよう、気を付けておかなければならない点もあります。
食べ残しには追加料金が課されることも
「お皿に盛った量のお金は払ったのだから、食べ残しても良いんじゃない?」と考える方もいるかもしれませんが、「ポルキロ」スタイルのレストランでは、食材破棄を減らすために、食べ残しに追加料金を課すところがほとんどです。
もちろん骨や皮など食べられない部分を残したり、苦手な食材を常識の範囲内で残すことは問題ありませんが、お皿に大量の食事を残すのはマナー違反。「残してしまうかも」と不安な方は、いろんな料理を少しずつ食べるのが賢明かもしれません。
ドリンクやシュラスコなどは別料金
ドリンクは追加オーダーというのは先述の通りですが、お店によっては別カウンターでシュラスコなどスペシャル料理を提供しているレストランもあります。
こうした料理はキロあたりの料金ではなく、別会計になることが多いので、注文する際は事前に料金を確認しておきましょう。
ブラジル観光のランチは、ぜひ「ポルキロ」で!
ポルキロはブラジル料理だけでなく、中華料理、アラブ料理、さらには寿司の「ポルキロ」レストランも存在します。また、地域によってメニューが異なるので、ブラジルを周遊する方は地域ごとに食文化を比べてみるのも楽しいでしょう。(アマゾンのポルキロは、魚料理がとっても充実していて最高でした!)
ランチタイムがメインですが、中にはディナーもやっているポルキロレストラン(若干割高になります)もありますので、ブラジルへお出かけの際はぜひ「ポルキロ」でブラジル料理を堪能してくださいね!
ブラジル料理について詳しく知りたい方は『知らないと恥ずかしい!?シュラスコのマナーと上手な食べ方』や『ブラジルのスーパーフルーツ「アサイー」が健康にもたらす3つの効果』も併せて参照してください。
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