ホットサンドの「バウルー」はブラジル発祥!日本に伝わった歴史とは?

バウルーはブラジル発祥!日本に伝わった知られざる歴史とは? グルメ

ホットサンドメーカーとして、絶大な人気を集めるバウルー。「バウルーって聞きなれない名前だけど、何の名前?」、「バウルーってそもそも、どこの国発祥なんだろう?」と疑問に思ったことがある方も少なくないでしょう。

バウルーはもともとブラジル生まれ。日本で独自の進化を遂げてきました。今日はブラジル留学中にブラジルのバウルーサンドも日常的に食べていた僕が、「バウルー」の知られざる歴史をご紹介します。ポルトガル語のサイトを参照してまとめているので、日本語では初となる情報も盛りだくさんですよ!

  • ブラジルにおける「バウルー」誕生ストーリー
  • ブラジルの「バウルー」と、日本の「バウルー」の決定的な違い
  • 現在日本で販売されているバウルーは3種類

ブラジルで生まれたホットサンド「バウルー」の歴史

「バウルー」のすべてのきっかけとなった人物は、1930年代にサンパウロ大学で法律を学んでいたカジミーロ・ピント・ネット(Casimiro Pinto Neto)。彼はサンパウロ郊外にある出身地にちなんで、「バウルー」というあだ名で呼ばれていました

ブラジルにおける「バウルー」誕生ストーリー

1936年のある夜、サンパウロ中心地にある行きつけのバー「ポント・シッキ(Ponto Chic)」で、カジミーロ(バウルー)は風変わりなメニューを注文します。彼がシェフにリクエストした内容は以下の通り。

〈ブラジルで生まれたホットサンドの歴史〉

  1. フランスパンを横から半分に切る
  2. 片方の白いパンを取り除き、そこに溶けたチーズを入れる
  3. もう片方のフランスパンにローストビーフ、トマト、ピクルス、オレガノを乗せ、両方を閉じる

これはカジミーロ(バウルー)本人が、保健省(日本の厚生労働省)が発表した子供向けレシピを読んで思い付いたもので、炭水化物(パン)・タンパク質(ローストビーフ)・脂質(チーズ)・ビタミン(トマト、ピクルス)を取り入れた、栄養においても理想的な食べ物でした。

ブラジル全土に広まったホットサンド「バウルー」

カジミーロ(バウルー)が注文したメニューは、お店に居合わせた常連にも大好評で、その味や栄養バランスの良さも相まって、噂はあっという間にサンパウロ中へ広まります。さらにカジミーロ(バウルー)の出身地でもあるバウルー村(現市)にもこのメニューが伝わり、スキナォン(Skinão)というサンドイッチ屋は瞬く間に大ヒット。

トゥカーノ君
トゥカーノ君

一日あたり300個という驚異的な売り上げも記録したよ!

ホットサンド「バウルー」のオリジナルレシピはブラジルの法律にも

ブラジル中に伝わったバウルーですが、広がる過程で本来とは異なるレシピも発明されていきました。そこでバウルー村役場(現市役所)は、なんとオリジナルレシピを守るための法令を発表。本来の「バウルーサンドイッチ」を提供する店を、以下の3店のみに限定しました。

「バウルーサンドイッチ」の提供が許された3店舗

  • ポント・シッキ(Ponto Chic):「バウルー」発祥の、サンパウロ中心地のお店
  • スキナォン(Skinão):地元バウルー村のお店
  • ランショネッチ・アエロポルト(Lanchonete Aeroporto):空港にできたお店

ブラジルで人気のホットサンド「バウルー」とは?

そんな過程で生まれた「バウルー」は、日本で言う「ホットサンド」のイメージとはかなりかけ離れています。写真で見れば、一目瞭然でしょう。

ホットサンドの「バウルー」はブラジル発祥!日本に伝わった歴史とは?

ブラジルの「バウルーサンド」はフランスパンが主流

決定的な違いは、やはりパンの違い。日本では食パンを使うのに対し、ブラジルではフランスパンを用います。本来の「バウルーサンド」に入れる食材はチーズ、ローストビーフ、トマト、ピクルスの4種類ですが、現在のブラジルの日常生活においては、中身はもう何でもありです。

ヒロ
ヒロ

ブラジル人はフランスパンが大好き。留学中にはよくフランスパンを使ったサンドイッチを食べていました。

今でも味わえるホットサンド「オリジナルバウルー」

バウルー発祥の地となったサンパウロの「ポント・シッキ(Ponto Chic)」は、バウルー誕生80年以上が経つ今でも、オリジナルバウルーを提供しています。

トゥカーノ君
トゥカーノ君

場所はサンパウロのど真ん中。観光客でも気軽に訪れることができるので、治安には気を付けながら、ぜひ訪ねてみてね!

ブラジル生まれのバウルーが日本に広まった歴史

ブラジル生まれのバウルーは、1970年以降日本でも広まっていきました。きっかけとなったのは、日本に暮らしていたブラジル人留学生が学生寮でホッとサンドメーカーを使い、それが瞬く間に話題を呼んだとのこと。

ホットサンドの「バウルー」はブラジル発祥!日本に伝わった歴史とは?

その後、新潟県燕市にある田巻金属株式会社が、 日本の食パンのサイズに合わせてサイズを設計し、最高の焼き加減を実現するために独自のホットサンドメーカーを開発。この商品はイタリア商事株式会社によって販売され、こうして日本でもホットサンドメーカー「バウルー」が誕生したのです。

ブラジルから伝わり日本で発明されたバウルーは3種類

現在、オフィシャルで発売されている「バウルー」は、全部で3種類。ホットサンドを作る際は、食パンにお好みの具をはさんで片面2分ずつ焼くだけで、「外はカリッ、中はふっくら」のみつき食感が簡単にでき上がります

<日本におけるバウルー 1>シングル

  • コロッケやメンチカツなど、厚い具材でも潰さずにサンドできる
  • 三角切りなど、カットが自由自在
  • 厚みにも対応しているので、具だくさんサンドが可能に

<日本におけるバウルー 2>ダブル

  • 左右に違う具を入れて楽しめる
  • 真ん中に切れ目が付くので、簡単に二等分できる
  • 真ん中にも焼き目が付き、サクッと食感が楽しめる

<日本におけるバウルー 3>ワッフル

  • おうちで簡単にお菓子作りができる
  • おもちを焼けば、あっという間に「モッフル」に!
  • 子供と作れば、手作りが楽しい!
ホットサンドの「バウルー」はブラジル発祥!日本に伝わった歴史とは?
ヒロ
ヒロ

我が家はシングル、ワッフルの2つを愛用しています。食パンに冷蔵庫にある具材をはさんで焼くだけなので、朝ご飯が本当にラクになりました!

ブラジル生まれのバウルーで熱々のホットサンドを!

日本ではなかなか手に入らないバウルーの歴史を、ポルトガル語サイトを参照に解説しました。バウルーがあれば、前日の余った食材などが簡単にホットサンドに変身し、毎朝のご飯が美味しく、簡単になります。

さらにアウトドアでも大活躍ですし、フライパン代わりに目玉焼きなどを焼いてもOK。可能性は無限大のスーパー便利グッズです。ぜひバウルーで、毎朝のご飯を楽しく豊かにして下さいね!

ヒロシのギア⑦バウル―

ブラジルの食材で健康を手にしたい方は『ブラジルのスーパーフルーツ「アサイー」が健康にもたらす3つの効果』、『ブラジルナッツがもたらす15の効果・効能【元在住者が解説】』も併せて参照してください。

コメント