近年は日本でもポピュラーになってきたブラジルの肉料理「シュラスコ」。バーベキューのような料理というイメージは定着していますが、「なんでそんなに人気なの?」「ケバブと何が違うの?」などと疑問に持たれる方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、ブラジル留学中にシュラスコの食べ過ぎで12kg太った経験もある僕が、シュラスコが美味しい理由をはじめ、絶対に食べてほしいシュラスコの絶品部位15選もご紹介します!
- シュラスコとケバブは何が違う?
- シュラスコの肉がうまい3つの理由
- 食べ逃し厳禁!シュラスコの人気部位15選
ブラジルのバーベキュー肉料理「シュラスコ」とは?
シュラスコは南米ブラジル発祥のお肉料理。大きなお肉の塊を大串に刺し、じっくり回しながら調理するブラジル風バーベキューです。
ブラジルのBBQ「シュラスコ」はカウボーイが発祥
シュラスコが生まれたのは、ブラジルの中でも南部のリオ・グランデ・ド・スル州という地域。この地域に住む人のことを「ガウーショ」と呼びますが、ガウーショの商人たちの間で豪快に肉を炙ったことがシュラスコの起源と言われています。
何年か前に流行った「ガウチョパンツ」は、この「ガウーショ」のスペイン語読み。むかし南米にいたカウボーイのことです。
シュラスコ大好きブラジル人の牛肉消費量は世界5位
南米の人たちは、とにかくお肉が大好き!ウルグアイやアルゼンチンは世界でもトップの牛肉消費量を誇りますが、ブラジルも国民一人あたりの年間牛肉消費量は約25kg。これは世界第5位の数字です。
ちなみに日本人の国民一人あたりの年間牛肉消費量は約6.5kgと言われていますので、単純にブラジル人は日本人の約4倍牛肉を食べると言うことができますね。
シュラスコはポルトガル語で「シュハスコ」と発音するよ!
シュラスコとケバブの決定的な違いは肉の厚さ
同じ肉料理で混同しやすいのが、アラブ圏でお馴染みのケバブ。「肉を串に刺してじっくり回しながら焼く」という点では共通していますが、以下の点において根本的に大きく異なります。
- シュラスコ:大きな肉の塊を焼き、少しずつ切り落とす
- ケバブ:スライスした薄い肉を何重にも重ね、外の肉から1枚ずつ剥がす
ケバブはサンドなどにして食べるイメージが強いですが、シュラスコは肉そのものを豪快に食べます。そのため、「肉食べてるな~」って感覚がより強くなるのは圧倒的にシュラスコです!
シュラスコの肉が美味く感じられる3つの理由
肉好きを中心に、近年日本でも支持を得るようになってきたシュラスコ。ではなぜシュラスコの肉はそこまで人を惹きつけるのでしょうか?ここではシュラスコが美味い理由を3つご紹介します。
- じっくり赤肉
- 粗塩でうまみを閉じ込める
- 炭に水をかける(蒸し焼き)
シュラスコが美味い理由 1:じっくり赤肉
シュラスコではとにかくじっくり焼くことが重要!火加減を弱めに設定し、なるべく肉汁がこぼれないようにじっくりじっくり焼いていきます。そのため切った時の断面は赤く、レア状態になっていることがシュラスコのポイントです。
シュラスコが美味い理由 2:粗塩でうまみを閉じ込める
シュラスコでは肉全体に粗塩をたっぷりとふって焼きます。この粗塩は味付けになることはもちろん、肉のうまみ成分を閉じ込める役割も果たしており、ジューシーな仕上がりにも一役買っています。
シュラスコが美味い理由 3:炭に水をかける(蒸し焼き)
シュラスコを焼く人の姿をよく観察すると、時折お水を炭火にかけているのが分かります。こうすることで水分を下から蒸発させ、肉を蒸し焼きのような状態にもすることができるのです。実はこの炭に水をかけるタイミングこそが、シュラスコの腕の見せ所。シュラスコが上手な人は友人のホームパーティーなどにしょっちゅう招待されます。
シュラスコのおすすめ部位15選 | 一番人気はピカーニャ
それではお待ちかね!実際にシュラスコで食べることのできる部位をご紹介します。
初心者必見!おすすめのシュラスコ人気部位15選
部位の名前 (ポルトガル語) | 部位の名前 (ポルトガル語の発音) | 部位の名前 (日本語) | メモ |
Picanha | ピカーニャ | イチボ | シュラスコの王様 |
Alcatra | アウカトラ | ランプ肉 | あっさりヘルシー |
Cupim | クピン | こぶ肉 | 脂多めで柔らかい食感 |
Costela | コステーラ | バラ肉 | 赤身と脂身のハーモニー |
Ponta de Agulha | ポンタ・ジ・アグーリャ | 骨付きバラ | 骨を手に取りガブリ |
Contrafilé | コントラフィレ | サーロイン | ステーキでお馴染み |
Fraldinha | フラウジーニャ | ハラミ | 甘い脂と食感はクセになる |
Filé Mignon | フィレ・ミニョン | ヒレ肉 | ローストビーフでお馴染み |
Coxão | コシャオン | モモ | 赤身でヘルシー |
Capa de Filé | カッパ・ジ・フィレ | リブロース | 上品な甘みの高級部位 |
Paleta | パレッタ | 肩肉 | うまみコラーゲンたっぷり |
Frango | フランゴ | 鶏肉 | 箸休めや気分転換に |
Coração | コラサォン | ハツ | 焼き鳥でもお馴染み |
Asa | アーザ | 手羽先 | お酒のつまみにも最高 |
Linguiça | リングイッサ | ソーセージ | 熱々の肉汁に注意 |
どれも定番だけど、お見せによって提供する部位は異なるよ!
シュラスコの一番人気部位「ピカーニャ」
数ある部位の中でも絶対に外せないのが、圧倒的人気No1のPicanha(ピカーニャ)。日本語では「イチボ」と呼ばれ、お尻の上部辺りにある希少部位を指します。
ブラジルでは「シュラスコ=ピカーニャ」というくらい、ブラジル人はピカーニャが大好きです。日本でもシュラスコ屋さんに行けば必ず置いてある部位ですので、ぜひ本場ブラジルの味を満喫してください!
ブラジル・シュラスコのおすすめ人気部位を食べよう
他のお肉料理と比べても、肉本来の旨味を思う存分楽しむことのできるシュラスコ。一度行ったらやみつきになること間違いなしです!
初心者ならぜひチェックしておきたい「 知らないと恥ずかしい!?シュラスコのマナーと上手な食べ方 」や、お家で簡単にシュラスコが味わえちゃう「 自宅で簡単!シュラスコの本場レシピが美味すぎた 」も併せてチェックしてください。
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