南米を代表する飲み物「マテ茶」をご存知でしょうか?かつてはコカ・コーラ社から「太陽のマテ茶」が発売されていた時期もあり、名前は知っているという方は比較的多いかもしれません。
しかし、マテ茶はダイエット効果・美肌効果・集中力アップなど数々の効能があり、烏龍茶などに比べても栄養価がはるかに高いスーパードリンクなのです!
そこでこの記事では、ブラジル在住時にマテ茶を日常的に愛飲していた僕が、南米流のマテ茶の飲み方やマテ茶の種類、さらに健康にもたらす5つの効果を解説します。
カフェイン量も少なく、日常的に飲むことで太りにくい体を手に入れることもできますので、ダイエット中の方もぜひ参考にしてください!
- マテ茶には「グリーンマテ茶」と「ローストマテ茶」がある
- 本場南米流のマテ茶の飲み方とは?
- マテ茶が健康にもたらす5つの効果
- マテ茶のカフェイン含有量はコーヒーのたった4分の1
南米発祥の「飲むサラダ」マテ茶とは?
日本における緑茶のように、マテ茶は南米各国で日常的に親しまれている飲み物です。まずはマテ茶の発祥や、南米流の飲み方についてご紹介しましょう。
マテ茶の世界生産量ランキング | 1位はブラジル
マテ茶が栽培されているのは、アルゼンチン・ブラジル・パラグアイといった南米の南東地域。もともと先住民族のグアラニ族が飲み始めたのが起源とされており、その栄養価の高さから「飲むサラダ」と呼ばれることもあります。
植物学的には「モチノキ科」の灌木の葉っぱや枝を乾燥させて砕いたものがマテ茶であり、ブラジル地理統計資料院(IBGE)によると、2019年におけるマテ茶の収穫量ランキングは下記の通りです。
世界のマテ茶生産量ランキング | 国名 | 年間生産量 |
1位 | ブラジル | 88万トン |
2位 | アルゼンチン | 83.7万トン |
3位 | パラグアイ | 17,1万トン |
日本全国の緑茶生産量は約7万6千トン。ブラジルだけでなんと10倍以上も生産しているんだね!
「グリーンマテ茶」と「ローストマテ茶」の違い
「マテ茶」と一口に言っても、製法によってグリーンマテ茶とローストマテ茶の2種類に分類されます。
- グリーンマテ茶:収穫した葉を乾燥させた後、約1年熟成させたもの。緑色。(アルゼンチン・パラグアイが主流)
- ローストマテ茶:グリーンマテ茶をさらに焙煎し、香ばしくなったもの。茶色。(ブラジルが主流)
ブラジルでは日常的に飲まれるマテ茶
茶色いローストマテ茶を主流とするブラジルでは、レストランやスーパー、街のキオスクなど、至る所でマテ茶を気軽に購入することができます。
中でも「マテ・リアオン(Matte Leão)」は、ブラジルでも特に有名なブランド。シンボルのライオンが目印で、キオスクでは300mlの小さなカップを1~2レアル(20~40円ほど)で買うことができます。
留学時は学校帰りにしょっちゅう飲んでいました。苦みと甘みのハーモニーが何ともクセになります。
家庭で飲むときには、日本で紅茶のティーバッグを買うように、マテ茶のティーバッグをスーパーなどで買うことができます。日本の通販サイトでも1箱単位から購入可能ですので、「本場のマテ茶を飲んでみたい」という方はぜひポチってみてください。
ブラジルでは誰もが知る定番のマテ茶!お好みで砂糖やレモンを足すとおいしいよ。
本場・南米流!マテ茶の淹れ方は2種類
マテ茶を淹れる方法は、伝統的な「シマロン式」と、より簡単な「コシード式」の2つに分類されます。「コシード式」の方が日常的に飲むには適していますが、特別感を出すには「シマロン式」を取り入れてみるのも良いでしょう。
マテ茶の淹れ方 1:専用の容器で飲む「シマロン式」
マテ茶の最も伝統的な飲み方と言えるのが、丸い専用の容器を使った「シマロン式」。容器の中にグリーンマテ茶を入れたら熱湯を注ぎ、「ポンビーリャ」と呼ばれるストローでゆっくりと飲むスタイルです。
マテ茶の生産が盛んな南米の南東地域は、昔からカウボーイ文化が栄えていたエリア。カウボーイのことをスペイン語でガウチョ、ポルトガル語でガウーショと呼び、彼らの間では一つのマテ茶を回し飲みする文化が築かれました。
マテ茶の容器はなんと日本でも購入可能!マテ茶を飲むだけでなく、インテリアとしても活用できるよ。
マテ茶の淹れ方 2:ポットで淹れる「コシード式」
日常的に飲む際に用いられるのは「コシード式」というスタイル。これはポットにティーバッグを入れるスタイルで、紅茶を入れるのと違いはありません。
もちろん茶葉そのものをネットにセットして淹れることも可能です。日本茶の急須でも代用できるため、茶葉さえあれば他に必要なものはありません。
日常的に楽しみたい方は「コシード式」を、アトラクション感を楽しみたい方は「シマロン式」を取り入れてみてください!「シマロン式」はたまにやるのは楽しいですが、毎回は大変です(笑)
マテ茶が健康にもたらす5つの効果
栄養価の高いマテ茶は、特に鉄分、カルシウム、マグネシウムといったミネラルが豊富。日本でもお馴染みの烏龍茶と比較すると、マテ茶の栄養素がいかに豊富かがお分かりでしょう。
- ビタミンC:烏龍茶の約6倍
- カルシウム:烏龍茶の約28倍
- 鉄分:烏龍茶の約2.5倍
- マグネシウム:烏龍茶の約12倍
マテ茶の効果 1:脂肪を分解して消化を助ける
マテ茶の本場南米は、牛肉の消費量が世界トップクラス!実はブラジルのBBQシュラスコが生まれたのは、マテ茶文化が根付いているブラジル南東部と言われています。
脂っこい牛肉の脂肪分を分解し、消化を助けてくれるのがマテ茶の最大の役割です。 南米の人は野菜摂取量が極めて少ないため、マテ茶で野菜の栄養分を補っているとも言えるでしょう。
ブラジルのBBQシュラスコについて詳しく知りたい方は『知らないと恥ずかしい!?シュラスコのマナーと上手な食べ方』も併せてご参照ください。
マテ茶の効果 2:アンチエイジング効果
マテ茶に含まれる「フラボノイド」という成分は、ワインに含まれるポリフェノールの一種。抗酸化作用があることから、病気や老化から身体を守ってくれます。
抗酸化作用はお肌のハリや潤いにも影響を与えるため、女性の方はマテ茶を飲めば美肌が手に入ると考えても良いでしょう。
マテ茶の効果 3:ダイエット効果
体内の脂肪分を消化するマテ茶は、食欲を抑制したり、利尿作用を高めたりという効果があるとされています。お腹が空いたときにマテ茶を飲めば、それだけで満腹考えられるため間食を控えることも可能です。
日本でマテ茶が流行ったように、ヨーロッパでは健康的な自然ダイエット法としてマテ茶が人気だよ!
マテ茶の効果 4:集中力を高める
マテ茶には「マテイン」と呼ばれる成分が含まれており、これにはカフェインと同様に集中力を高める効果があるとされています。血行を促進することで中枢神経を活性化させるので、朝のコーヒー代わりにマテ茶を飲めば、午前中の生産性は格段にアップするでしょう。
コーヒーに含まれるカフェインは眠気を覚ます効果がありますが、マテ茶のマテインには眠気防止の効果はありません。言い換えれば中毒性が低く、内蔵への負担が小さい飲み物であるため、毎日安心して飲むことができます。
マテ茶の効果 5:滋養強壮&疲労回復
先ほどご紹介した通り、マテ茶にはウーロン茶の約12倍のマグネシウム、約28倍のカルシウムが含まれています。こうしたミネラルは筋肉の疲労回復に働きかけ、滋養強壮を高める効果があるとされています。
筋トレとの相性も良く、スポーツドリンク代わりにマテ茶を飲めばさらに健康的に鍛えることができます!
マテ茶のカフェイン量はコーヒーのたった4分の1
健康効果の高いマテ茶ですが、コーヒーのように中毒性が気になる方もいらっしゃるでしょう。しかしマテ茶に含まれるカフェインは、コーヒーのたった4分の1!カフェインに似た「マテイン」も中毒性は低いため、毎日のように飲んでも問題ありません。
ブラジル人をはじめ、南米の人は肉ばかりを食べるイメージが強いですが、その影には圧倒的に栄養価の高いマテ茶の存在があります。日本の食生活に取り入れれば、より目に見えて効果を実感することができますので、ぜひ一度お試しください!
- 脂肪を分解して消化を助ける
- アンチエイジング効果
- ダイエット効果
- 集中力を高める
- 滋養強壮&疲労回復
▼ブラジルで定番のマテ茶はこちら▼
▼ポットで簡単に淹れられるちょっと本格的なマテ茶はこちら▼
▼インテリアとしてもマテ茶を楽しみたい方はこちら▼
- 脂っこい食事(肉・揚げ物など)が好き
- 美肌を手に入れたい女性
- ダイエットしたい
- 筋トレをしている
- 仕事や勉強への集中力を高めたい
中毒性が低いのがマテ茶の良いところ!毎朝飲めば、一日の生産性や満足度も上がるよ。1箱からでも試してみてね!
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