本田圭佑選手のボタフォゴ移籍を受け、日本でも注目の集まりつつあるサッカー・ブラジルリーグ。あれだけサッカーの強い「サッカー王国」ブラジルですが、国内のチーム単位となると、どんなチームがあるのか知らない方がほとんどでしょう。
そこで今回は、2011年のブラジル留学以来、ブラジルサッカーの虜になっているぶらブラが、リオデジャネイロの4大チームについてご紹介します。
- 「本田圭佑選手が所属するチーム・ボタフォゴについて知りたい」
- 「本田圭佑選手の試合をテレビなどで観戦したい」
- 「一度は本場のブラジルでサッカーを観戦してみたい」
などといった方には、とっても有益な情報を盛り込んでいますので、ぜひ記事を読んでブラジルサッカーを100倍楽しんでくださいね!
- リオデジャネイロの4大サッカーチーム「BIG4」とは?
- 各チームに在籍した選手や過去のタイトルなど、概要まとめ
- 各チーム同士の熾烈なライバル意識
- 触れてはいけない?各チームの誇りと弱み
リオの4大サッカーチーム「BIG4」とは?
細かいチームを含めると、リオには約16個のプロサッカーチームがありますが、その中でもカンピオナット・ブラジレイロ(ブラジル国内選手権)の1部に所属する4クラブが「BIG4」と定義されます。早速、各チームの特徴をご紹介していきましょう!

左から順にボタフォゴ、フラメンゴ、フルミネンセ、ヴァスコダガマ
リオのサッカーチーム:フラメンゴ(Flamengo)
リオのみならず、ブラジルで一番人気のあるチーム。2019年には南米王者にも輝き、クラブワールドカップではイングランドのリバプールに惜敗しました。ただし、ファンが多い分、アンチの数も半端じゃなく、日本のプロ野球で例えるなら巨人のようなチームです。
設立年 | 1895 |
本拠地 | マラカナン・スタジアム |
チームカラー | 赤&黒 |
過去に在籍したスター選手 | ジーコ、べべット、ロナウジーニョ etc. |
優勝回数 | コパ・リベルタドーリス:2回 カンピオナット・ブラジレイロ:7回 コパ・ド・ブラジル:3回 カンピオナット・カリオカ:35回 タッサ・グアナバラ:22回 タッサ・リオ:9回 |
呼び名 | Mengo、Mengão、Rubro-Negro(真紅と黒)、Urubu(黒いコンドル) |
リオのサッカーチーム:ヴァスコダガマ(Vasco da Gama)
リオにおいてはフラメンゴに次いでファンが多く、フラメンゴの最大のライバルとも言えるビッグクラブ。歴史上の人物の名前をとったユニークなチーム名は、ポルトガル系移民によって作られたことに由来します。
ヴァスコと言えば、たすき掛けのようなデザインのユニフォームも人気の一つ。おしゃれでかっこいいデザイン性は高く評価され、世界中のクラブが真似するようになりました。
設立年 | 1898 |
本拠地 | サン・ジャヌアリオ |
チームカラー | 黒&白 |
過去に在籍したスター選手 | エジムンド、ロマーリオ、ビスマルク(元ヴェルディ、鹿島)、ジュニーノ・ペルナンブカーノ etc. |
優勝回数 | コパ・リベルタドーリス:1回 カンピオナット・ブラジレイロ:4回 コパ・ド・ブラジル:1回 カンピオナット・カリオカ:24回 タッサ・グアナバラ:12回 タッサ・リオ:10回 |
呼び名 | Vasco、Vascão、Gigante da Colina(丘の巨人)、Trem-bala da Colina(丘の新幹線) |
リオのサッカーチーム:フルミネンセ(Fluminense)
フラメンゴと古くからライバル関係にあるチーム。フラメンゴとの一戦は「フラフル(Fla-Flu)」と言われ、日本で言う「巨人-阪神」のような伝統があります。また、フラメンゴが庶民派のチームであるのに対し、フルミネンセは富裕層のファンが多いことでも知られています。
設立年 | 1902 |
本拠地 | マラカナン・スタジアム |
チームカラー | 赤&緑 |
過去に在籍したスター選手 | マルセーロ(現レアルマドリード)、デコ、ワシントン(元浦和) |
優勝回数 | コパ・リベルタドーリス:0回 カンピオナット・ブラジレイロ:4回 コパ・ド・ブラジル:1回 カンピオナット・カリオカ:31回 タッサ・グアナバラ:7回 タッサ・リオ:3回 |
呼び名 | Flu、Fluzão、Tricolor(3色カラー) |
リオのサッカーチーム:ボタフォゴ(Botafogo)
リオのBIG4の中で言うと、一番「地味」なイメージのチーム。ファンの数もBIG4の中では一番少ないですが、設立年はリオの中では最古です。日本の本田圭佑選手が移籍したことで、日本でも一躍有名なクラブになりました。
設立年 | 1894 |
本拠地 | エンジェニャオン |
チームカラー | 黒&白 |
過去に在籍したスター選手 | セードルフ(元オランダ代表)、ローコ・アブレウ、ジェフェルソン |
優勝回数 | コパ・リベルタドーリス:0回 カンピオナット・ブラジレイロ:1回 コパ・ド・ブラジル:0回 カンピオナット・カリオカ:21回 タッサ・グアナバラ:8回 タッサ・リオ:7回 |
呼び名 | Fogo、Fogão、O Glorioso(栄光) |
リオのサッカーチーム同士が激突する「クラシコ」
スペインのバルサvsレアルが「クラシコ」と呼ばれるように、世界中には様々な「クラシコ」が存在しますね。ブラジルでもリオのBIG4同士の試合はすべて「クラシコ」と呼ばれ、試合当日にもなるとリオ市内には何とも言えない緊張感が走ります笑

「クラシコ」は英語で言うとClassic。日本語だと「伝統の一戦」みたいな意味だよ!
リオの4チーム同士は、ライバル関係もとにかく熾烈。巨人vs阪神なんてレベルじゃなく、ファン同士の乱闘なんてしょっちゅうです。時には小競り合いで死者が出ることもあり、本当にブラジル人はサッカーに熱狂的です。

「出身は?」みたいなノリで「君のチームはどこ?」という質問をされることもあり、互いに冗談交じりに悪口を言い合います。もちろん、冗談じゃないことも多数(笑)各チームの相関関係をまとめると以下の通りです。
チームの誇り | 他チームからのディスり | |
フラメンゴ | ・ファンの数 ・過去のタイトル数 ・神様ジーコ | ・チームのシンボルUrubu(黒いコンドル)がダサい ・何も考えてないミーハーが多い |
ヴァスコダガマ | ・最初に黒人を受け入れたチーム ・自分たちのスタジアムを持っている | ヴァスコダガマは東インド会社の副総督(Vice)だから、いつも「2位」ばっか |
フルミネンセ | エリート階級の集い | ・黒人に白い粉を塗って出場させていた「Pô de Arroz(米の粉)」 ・金持ちのボンボンが多い |
ボタフォゴ | リオ最古のチーム | ・ディスる特徴すら無い |

ブラジルだとサッカー関連の話題もトラブルのもとになるので、軽率な発言は控えてください!
リオのお気に入りのサッカーチームを見つけよう!
「常勝軍団」のようなチームは少なく、毎年熾烈な争いを繰り広げるサッカー・ブラジルリーグ。ヨーロッパサッカーに比べるとまだまだ人気や知名度は低いですが、その高レベルなプレーやファンの熱さは一度味わったらクセになります!
2020年シーズンはどんな形になるか分かりませんが、本田圭佑選手の活躍にもぜひ期待したいところ。「リオに行って本場ブラジルのサッカーを観戦したい!」という方は『 ブラジルのマラカナンとは?マラカナンの悲劇やアクセスを解説! 』や『 ブラジルサッカーリーグ | 仕組みや人気チームを元在住者が解説!』も併せて参照してくださいね。
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