ブラジルに旅行するとなると、気になるのが食事マナー。
「日本と同じ食事マナーで問題ないのだろうか？」「ヨーロッパスタイルなの？」などと気になる所も多いですよね？
実はブラジルにはブラジルならではの面白いテーブルマナーがあり、何も知らないと大恥をかいてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、ブラジルに在住歴のある僕がブラジルの食事マナーを8つご紹介します。
- ブラジルではランチとディナーどっちが大事？
- ブラジルならではの食事マナーとは？
- 日本人が勘違いしがちな世界共通の食事マナーとは？
ヨーロッパスタイルが通用しないことも多いので、「ヨ ーロッパによく行く」という方も、必見です！
シュラスコ限定のマナーを知りたい方は『知らないと恥ずかしい!?シュラスコのマナーと上手な食べ方』も併せてご参照ください。
ブラジル人の食事はディナーよりランチの方が重要
まず初めに、ブラジル人の食事に対する考え方を知っておきましょう。ブラジルでは、一般的にディナーよりもランチの方が大切だと考えられています。
- ランチ：家族や仲間とゆっくり楽しむもの。量も多い
- ディナー：家族と軽く食べるもの、量は少なめ
ブラジルのランチ事情 1：土日のランチは盛大に
ブラジルの家庭では、土日のランチを豪華にするのが一般的。家族だけでゆっくり食べることもあれば、友人をたくさん誘ってパーティーをすることも少なくありません。
ブラジルの料理と言えばシュラスコを思い浮かべる方も多いですが、シュラスコもやはり土日のイメージ。友人を家にたくさん呼んで、専用のグリルで大量の肉を焼きまくります。
「ランチ」とは言っても、実際は朝から焼き始めて火を消すのは夜になることがしょっちゅう。これもブラジル式だね！
ブラジルのランチ事情 2：平日のランチもゆっくりしっかり
平日のランチも、ブラジル人はゆっくり食べることを好みます。オフィスで働くビジネスマンでも、ランチは1時間から2時間近くかけてゆっくり食べる人がたくさん。
日本や欧米先進国の「ランチは簡単に」という考えは、ブラジル人には基本的にありません。
ブラジル人にとってランチは「一回ストップして食べる」もの。「ながらランチ」なんてありえません！
ブラジルならではのランチについては『ブラジルの超定番ランチ「ポルキロ」とは？観光客にもおすすめ！』も併せてご参照ください。
ブラジルならではの珍しい食事マナー
まずは「ブラジルならでは」の面白い食事マナーを5つご紹介します。ヨーロッパでもなかなか見られない食事マナーですので、旅慣れている方も気をつけてくださいね。
ブラジルの食事マナー 1：食事前には必ず手を洗う
ブラジル人はかなりのキレイ好き。一日何回も手を洗う文化が根付いており、食事前に手を洗うのは当たり前と考えられています。
もちろん日本でも「食事前には手を洗いましょう」と言われますが、ついついサボってしまう方も多いですよね？ブラジルではこれはNGですので注意して下さい。
ブラジルの食事マナー 2：食べ物は手で直接つかまない
ブラジルでは、食事を直接手で触れることは絶対にNGです。フルーツやハンバーガーなど、たとえ「手の方が食べやすい」と感じても、ブラジルでは大きな失礼にあたります。
これもブラジル人のキレイ好きからくる独特の食事マナー。お皿の上のものは基本的にフォークとナイフを、スナックなどは必ずナプキンを使うようにしてください。
ブラジル人はピザですらフォークとナイフで食べるよ！これは世界的にもかなり珍しいマナー
ブラジルの食事マナー 3：フォークとナイフは持つ手が逆
フォークとナイフで食べるのが一般的にブラジルですが、なんとブラジルはフォークとナイフの持つ手も日本やヨーロッパとは逆です！
- 日本＆ヨーロッパ：右手にナイフ、左手にフォーク（フォークは背が上）
- ブラジル：右手にフォーク、左手にナイフ（フォークは背が下）
理由としては、ブラジルの食事はサラサラしたものが多く、利き手にフォークをもって食べた方が圧倒的に食べやすいからだと言われています。
ちなみにブラジルでは、スプーンは子供が使うものと考えられています。デザートなどを除き、大人がスプーンを使うことはほとんどありません。
一度ブラジル式に慣れてしまうと、ブラジル式の方が圧倒的に理にかなっているように感じますよ！
ブラジルの食事マナー 4：大皿に盛って混ぜる
ブラジルの食事では、一人一枚大皿に盛ってごちゃ混ぜにして食べるのが基本スタイルです。日本のように「小皿に少しずつ盛って」という考えはありません。
米、豆料理、揚げ物、サラダなど、基本的にすべてを大皿に乗せて、少しずつ混ぜながら食べるのがブラジル式ですよ！
ブラジル料理について知りたい方は『ブラジル料理20選！定番から家庭料理まで元在住者おすすめを解説』も併せてご参照ください。
ブラジルの食事マナー 5：食後は歯を磨く
ブラジルでは、ランチなどの食後は必ずと言って良いほど歯を磨きます。
例えばオフィスなどではほぼ全員が歯ブラシセットを持っていますし、歯を磨かないと不潔に思われてしまうことも少なくありません。
日本ではランチ後そのままという方も多いですが、ブラジルでは念のため歯ブラシを持ち歩くことをおすすめします。
意外かもしれないけど、ブラジル人はかなりのキレイ好きだよ。
日本人は要注意！ブラジル&世界共通の食事マナー
続いて、ブラジルのみならず世界に共通している食事マナーを3つご紹介します。日本人がつい間違えがちなマナーですので、海外へ行く際には必ず確認しておきましょう。
ブラジルの食事マナー 6：咀嚼音を立てない
ブラジルで食事をとる際は、咀嚼音を立てないように注意してください。
もちろん「咀嚼音を全く立てるな」ということではありませんが、相手に聞こえるような大きな咀嚼音を立てるのは非常に失礼です。
ブラジルの食事マナー 7：スープ系は音を立てない
咀嚼音と同様に、スープなどをズルズルとすすって食べるのもNG。
日本では「音を立てることで料理を楽しんでいることを伝える」などとも言われますが、海外では残念ながら失礼でしかありません。
サンパウロにはラーメン屋さんもあるけど、ブラジル人は音を立てず静かに食べているよ。
ブラジルの食事マナー 8：食後はナイフとフォークを揃える
食事が終わったら、フォークとナイフを揃えてお皿の上に置きましょう。これにより、店員さんに「食べ終えました」というサインを伝えることができます。
- 食事中：フォークとナイフはハの字に。フォークは背を上に向ける
- 食後：フォークとナイフを揃える。フォークは背を下に。
この3つは世界的に共通しているマナー。一度覚えておけば、その後も海外旅行で広く役立ちますよ！
ブラジルの食事マナーはユニーク | 旅行者は要注意です
ブラジルには世界的にも珍しい食事マナーが存在していることが感じられたでしょう。
どれだけ旅行慣れしている方でも、「そのままで大丈夫」と思っていると、ブラジルでは失礼にあたる可能性が十分に考えられます。
この記事でご紹介した8つさえ押さえれば、ブラジルでの食事マナーは基本的に大丈夫！
あとは会話も楽しみながら、ブラジルでの食事をゆっくり楽しんでくださいね。
- 食事前には必ず手を洗う
- 食べ物は手で直接つかまない
- フォークとナイフは持つ手が逆
- 大皿に盛って混ぜる
- 食後は歯を磨く
- 咀嚼音を立てない
- スープ系は音を立てない
- 食後はナイフとフォークを揃える
ブラジルへ最大限おトクに旅したい方は『ブラジル旅行でも安心の無料クレジットカード3つだけ【元在住者が教える活用術】』をご参照ください！
コメント